第13話 眠れない夜
「起きたか」
目を開けるとレイクとケイブ、それから村に来た時に出会ったおじさんがいた。
「あの……」
「大丈夫だ。何も言わなくていい。俺がここに連れてきたのが悪いんだ」
話そうとしたソラをケイブが遮る。
「ソラお姉ちゃんが来ないなーと思って、戻ってみたら、お姉ちゃん倒れていたんだもん。びっくりしたよ」
レイクが心配そうにソラを見る。
「今日はもう遅い。こいつが泊めてくれるらしいから今晩はここに止まろう。話は家に帰ってから聞いてやるから」
ここでモノスカイのことを話すなと言わんばかりにケイブがそう言った。
「ケイブから米を貰ったんだ。だから気にしないで泊まってけよ」
「俺が昼間取った米をいくつか分けたんだ。今日は沢山食べ物を取れたからな」
おじさんの肩を叩きながらケイブがそう言った。
食料で餌付けしたらしい。
「ありがとう、おじさん。……レイク、食べ物取れなくてごめんね」
「いいのいいの、私は教会で少しならご飯貰えるから。皆の分のご飯があれば大丈夫」
ほら、と袋からいくつかの野菜を取り出した。
ケイブが米と水、レイクが野菜を取ってきたようだ。
どれも腐ってしまっているが、それでも食べないと生きてはいけない。
それにレイクはとても嬉しそうだ。
「ランドたちに食べ物持って帰ろうね。きっと喜ぶよ」
ソラはなんとか笑顔を作ってそう言った。
頭に昼間の光景が思い浮かぶ。
目を瞑ると余計にはっきり思い出されるのだ。
その日、ソラは眠れぬ夜を過ごした。
こんな感じの展開にする、という大雑把な流れが頭の中にはあるのですが細かい描写が思いつかず、筆が進みません。