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第43話 ラチェーカVSミネア

お久です。

やっと時間の目処が立ったので、投稿していく所存です。


この回はさっさと終わらせちゃいますので、よろしくお願いします。

 ペルセウスの「忠誠(ホーリックス)」により、兵士を奮い立たせて防衛ラインを死守したシャファリム軍は一気に敵陣を叩こうと動いていた。


のだが、不穏な空気が漂った。


それもそのはず、シャフィール司令官のひとりである「ミネア」が此方へ向かって飛んできている最中だったのだから。


「!!! 気をつけろ、お前ら!!」


いち早く気付いたペルセウスが軍に号令を掛けるが、ミネアが想像以上のスピードで次々と徒手格闘術で兵士を薙ぎ倒したのだから間に合いようがなかった。


ミネアはそのまま、甲高い叫び声を挙げながらラチェーカに殴りかかっていった。


危機を察知したラチェーカは咄嗟に後ろに跳び、氷魔法も展開してガードを図るも、ミネアに殴り飛ばされ後方に大きく吹き飛んでいった。


ガララッッ………と瓦礫が少し崩れる中、ラチェーカは立ち上がった。


殴られた左顳顬からは血が滴り、傷口が開いているのが彼女の感覚でも分かった。


(いったぁ〜〜〜…………あんなに殴られたのは初めてね………それにこれ………()()()()()()()()()()()()わね………??)


と、そこに褐色肌が特徴的な女性・ミネアがラチェーカの下に現れる。


「へぇ〜〜え?? 今のを耐える、かぁ〜〜?? やっぱ並の魔法師じゃないわね? アンタ。」


「お陰様でね………アレ以上の魔法、私は何度も見てるからね………」


ラチェーカは不敵に笑みを浮かべ、それはミネアも同様だった。


「やっぱり気付いていたのね、アタシの魔法をさ?」


そういうと、ミネアがグッという低い姿勢で構える。


「アタシの魔法は『質量強化(ファーラム・バフィン)』………物体や人体の硬度を上げてさ、パンチの威力を………倍増させるのよ!!」


そう叫び、ミネアがラチェーカ目掛けて拳を奮った。


ラチェーカは咄嗟に右に飛んで転がりながら回避をすると、壁が衝撃音と共に破片が弾け飛び、着弾地点は粉々に砕かれていた。


(やっぱり危険ね、想像以上に強い………!! でも隙は大きい、反撃のチャンスはある!!)


ラチェーカは隙を見つけ出し、即座に鋭利な氷魔法を創り出し、銃弾のように解き放った。


しかしミネアはそう甘くはない。


すぐさま銃を取り出すと、弾を発射してラチェーカの魔法を相殺した。


だがラチェーカも負けてはおらず、すぐさま氷魔法と同時に光魔法も自身の四肢に展開させ、速度と魔力を増やした。


ただ、この展開方法にまだ慣れていなかったラチェーカの身体は振り回されてしまう一方だった、だが大振りにならざるを得なくてもミネアを退がらせるには十分の気迫だった。


(やるわね………大振りの割には繋ぎが速い………そんな発想をするなんてね、『魔闘演舞(ヴァルプルギス)』の時より成長しているのは分かるわ…………だけど隙間がないわけじゃない!!)


ミネアは右のバックブローを食らいながらも右の蹴り上げをラチェーカの鳩尾に浴びせた。


内臓が破裂しかねん威力だ、ラチェーカのまだ若き肉体では悶絶で済むどころではない。


左膝を突き、息を吸う間もなく右の膝蹴りが飛んでくる。


咄嗟に左手を前に出して止めるものの、硬化された膝は強烈で、ラチェーカの手の骨が一瞬にして折れてしまった。


「終わりよッッッ!!! 死になさい!!!」


豪快な右ストレートが飛んでくる。


意識を断ち切ろうと振り切られんとする拳。




だが。




寸手のところで拳が止まった。


いや、拳だけではなく、ミネアの全身が止まったのだ、突然機能停止した機械のように。


(!?!? な、なに………!?!? 身体が動かない………!!!???)


驚きと動揺を隠せないミネア、立ち上がって息を荒げるラチェーカは鋭い目つきでミネアを睨み、こう告げた。


「危なかった………!! アンタは罠に掛かった、私の念魔法『金縛り(バインド)』にね!!」


(!!! やられた………!! この子、初めっからこれを狙って………!?!?)


「この魔法が保つのは30秒、その間に決める!!!」


ラチェーカは制限時間を告げると、すぐさま強力な水魔法を放ち、辺り一体を水浸しにした。


(時間がない、早くやらないと………!!) 「『瞬間凍結(エミーズコールド)』!!!」


更にマイナス50度になる冷気を放ち、水浸しになったミネアの身体を更に固め、万全の態勢を期した。


「クッ………!! けれどこれしきの魔法は………!!」


「言っとくけど………それ、ザプリェット並みの魔法じゃないと破れないわよ………? それに………光の速さで殴られた事はある? 貴女………」


「!? な、何言って_____」


「速度は重さ………魔法を纏った一撃は戦車の大砲より強いわよ………??」


身動きが取れないミネアに対し、ラチェーカは光魔法を纏った。


「光魔法………『彗星拳(スターレイ)』!!!」


ラチェーカ渾身の右ストレートがミネアの顔面を大きく跳ね上げた。


一瞬にして意識を飛ばされるミネア、だがラチェーカは更に仕込んでいた魔法で追い討ちを掛けた。


「この念魔法は………!! ()()()()()()()()()()わ………!! 食らいなさい!!」


(貴方のお陰で私は成長できた………ザプリェット、ペルセウス先生………2人には感謝してもしきれないわ………可能性を広げてくれた、この魔法で決める!!)


右手に念魔法を纏い、ミネアの顔面を掴んでそれをラチェーカは放った。


「『波動衝波(ショックバースト)』!!!!」


その魔法が放たれて少し間が開き、氷が弾け飛ぶと同時にミネアを完全に失神させ、彼女を地面に倒れ伏させた。


(ペルセウス先生の指令は敵指揮官を捕らえて情報を得る事だった………この人には生きて情報を吐いてもらわなきゃね……!!)


ペルセウスも駆けつけ、ミネアを連行した後、ミネアの意識が戻ったタイミングで尋問をし、情報をザプリェットと共有することにしたのであった。




 そしてこの事が、戦局に風向きを大きく、突風のように変えていくのである。


次回は前半はミネアパート、後半からザプリェットが動き出します。

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