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第31話 ザプリェット、生徒会にスカウトされる

まあ、タイトル通りです。

生徒会の先輩たち、割とクセ強めなんで、僕もどう描こうかワクワクしますね。

 1週間後、ザプリェットはペルセウスの研究室で卵の状態を見守ったあと、昼休みの時間で昼食を摂っていた。


とはいっても1人で、だが。


体調がすっかり元に戻ったのか、以前よりも食事量が半端なく増えていた。


推定8キロにもなろう食事の量が、一瞬にして半分近くまでになっていく異常っぷりであり、学院内でも有名人の仲間入りをしたザプリェットを見守る目は、ラチェーカはともかく他学年の生徒(特に男子)はこんな華奢な身体のどこにそんな食事量が入るのか、という目で………というか、半ばドン引きという目でザプリェットを見ていた。


そんな時、フロイドがザプリェットに声をかけた。


「ザプリェット、ちょっといいかい?」


「………なに? フロイド………ご飯食べてるからなるべく早めにお願い。」


フロイドはザプリェットの隣に座り、みるみる減っていくザプリェットの食事量を眺めながら用件を話す。


「ザプリェット、突然だけど、『生徒会』って分かるかい?」


「? うん、分かるけど………」


「生徒会がさ、君をメンバーに入れたいってさ。魔闘演舞(ヴァルプルギス)で優勝した生徒はスカウトされる義務があるんだって。」


「………それで? フロイドは入ったから、私を生徒会室に呼んでこい、そう言いたいわけ?」


「そうそう。ああ、ご飯食べ終わってからでいいからさ、生徒会室に来て? とりあえず。」


「それはいいよ、15分あれば食べ終えれるから。」


「この量を15分!?!? 早食いすぎるし、大食いすぎるよ!!!!」


フロイドがツッコミを入れる中、ザプリェットは宣言通り15分で食べ終え、フロイドと一緒に生徒会室へ向かうことになった。





 さて、食事を終え、生徒会室にフロイドと共に到着したザプリェット。


フロイドがノックをして生徒会室に入った。


「ああ、お疲れ、フロイド。」


そうフロイドを労ったのは、会長を務める「マルケス・ロビージャン」。


薄くも鮮やかな茶髪で、顔立ちも舞台俳優のように整っていた。


「そして………生徒会へようこそ、ハニーちゃん?」


スッとザプリェットに近寄ったのかと思うと、突然ザプリェットの顎をクイっと上げる。


「………私は“ハニーちゃん”じゃありません、ザプリェットです。」


怪訝そうな顔でザプリェットはマルケスから少し距離を置いた。


「アハハ、まさかマルケスに堕ちない女子()がいるとはね〜〜〜」


こう笑っていたのは、副会長の「アルツール・ベルゴーディス」。


青髪に綺麗なエメラルドグリーンの瞳が印象的な色白の美男子だった。


アルツールの口調から察するに、マルケスには相当なファンクラブがあるようだった。


「ザプリェット、新生徒会の一員として、よろしく頼むよ。」


「…………ハイ………」 (入るとは一言も言ってないんだけどなぁ…………)


一方的なペースで話が進んでいき、ザプリェットは早々にツッコミを入れることを辞めてしまった。


と、ここで書記を務める3年生・「ソファリア・ペテルビエフ」がザプリェットを招く。


「あ〜〜………ごめんなあ、ザプリェットちゃん。2人ともなあ、熱が入ると一方的になってまうんでなあ………堪忍してや?」


「ああ………そ、そうですか…………」


「2人のこと、嫌いにならんどいてや………? こういうヤツやねん、上の貴族家だからって調子こいてる、ゆーたらありゃしないねんな?」


ソファリアの柔らかな2人の棘のあるフォローに、マルケスとアルツールがツッコミを入れていく。


側にいたフロイドは苦笑いでその和やかな様子を見守っていたが、ザプリェットはこの時こう思っていた。


とんでもないところに来てしまったな、と。


なにせ生徒会上層部が各々濃いキャラで、クセがあまりにも強かったのだから。

次回はザプリェットが生徒会の一員として、役員任命をされる回です。

ザプリェットの意思表明もここで書きたいと思います。(なお、先輩たちは行事くらいでしか出てこないw)

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