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第25話 初見殺し

新章1発目。

ザプリェットとアムールがタイマンで戦いますが………という展開で進みます。

 ザプリェットが魔法陣を構える。


アムールも同様に構える。


一瞬間が空き、ザプリェットは「魂の放出(ソウルフレア)』を解き放った。


しかしアムールは、ここから驚愕の魔法を見せつけた。


床の木の板がメリメリと剥がれ、ザプリェットの魔法を受け止めたのであった。


これにより、放たれた魂は、雲散霧消した。


「!! ………想像以上にやるね………ウチのクラスのみんなとも違う魔法だね………?」


「言ったろう? お前に私は殺せないと。」


「舐めてんのか自信からかは知らないけど………甘く見てると死ぬのはアンタの方だ、アムール………!!」


ザプリェットは3連続の魔法陣を錬成し、アムールに解き放つ。


だがしかし、悉く剥がれた床でガードされ、アムールも傷ひとつ付いていなかった。


その床は、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、ザプリェットの魔法をガードしていくのであった。


(………強いな、コイツ………ここまで対応できるヤツは初めて見た………しかも初見で、だよ? 糸口がなかなか見えないな………)


ザプリェットは何度も何度も、魂を放っていくが、全てを封じられていくのであった。




 約7LDKの狭い部屋の中での戦闘は、案外近接戦闘になりがちではあるのだが、ザプリェットの攻撃だけは何度魔法を放っても当たる気が全くしなかった。


しかもアムールは、ザプリェットのことを何か知っているようで、対してザプリェットはアムールのことを何も知らないまま敵地に飛び込んでいったため、対応力が皆無にザプリェットは等しかった。


学生の間では素質でどうにかしていたとはいえ、バリエーションの少なさが此処にきて()()()()()()()()()浮き彫りとなってしまったのであった。


(参ったな………初めてだ、「魂の放出(ソウルフレア)」が通用しない相手は………とはいえ「魂の贈与(ソウルギフト)」を使えるような死体があるわけじゃないし、アムールの強さを考えたら………『虎の威を借る者(ペルシャザール)』の時とは違うから心許ないだろうし………だけど私には「魂喰い(ソウルイート)』がある、それで一撃で決めるしかない………!!)


ザプリェットは真っ直ぐにアムールを睨みつける。


「ほぉ………まだ諦めない、か………ここまで戦闘力の差を見せつけたというのに、か………」


「………アレで全力だったらこんなところまで来てないよ………まだやれることはあるからね………」


「………安心しろ、私はお前を殺しはしない…………どうだ? 私の仲間になるか?」


「冗談も大概にしろ、アムール………!! 私はお前を殺す気で来てるんだから!!」


挑発に乗ったザプリェットはアムールに真っ直ぐ突っ込んでいった。


だがアムールは動じなかった。


魔法陣を展開した次の瞬間だった。


床が跳ね上がり、ザプリェットの顎を跳ね上げた。


一瞬意識が、ザプリェットは飛んだ。


全く見えていなかったのだから。


続け様に、辞書のような分厚い本がザプリェットの右脇腹に襲いかかった。


まるでフリスビーかの如く、高速横回転で深々と突き刺さり、ザプリェットは堪らず膝を落とした。


そしてアムールは隙を突いて大きく踏み込み、ザプリェットの鳩尾を思い切り蹴り飛ばし、壁に叩きつけた。


(な………なに、今の………何処から飛んできた………!? 全く見えなかった………!!)


土煙を吐き出すように咳き込むザプリェットは、完全初見殺しの魔法に、困惑の色を隠すことが出来なかった。


アムールはスタスタとザプリェットに近づいていく。


「フフ………どうかな、私の『生命の移動(ライフコンバーション)』は………」


強者の余裕をこれでもかと見せつけるアムール、そしてこの後、ザプリェットにアムールの魔法が大きく牙を剥くことになるのであった。

次回はVSアムールパート2。

少し凝った展開にしたいので、僕も頑張らせてもらいます。

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