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第24話 ザプリェット、アムールと対峙する

実は、アムールはザプリェットとは結構深い関係です。

それは次章で深掘りしていく予定です。

 ザプリェットが捕らえた男を問い詰める。


ボスの居場所は何処か、と。


言わなければ殺す、と脅しつつではあるが。


「お、教えますからぁ!! 命だけはァァ!!」


「………じゃ、教えて。嘘吐いてたらその場で殺すから。」


と、ザプリェットはフロイドの方を振り向いた。


「……フロイド、あとよろしく。」


それじゃ、と言わんばかりの顔と仕草でザプリェットは男の手を引いて駆け出していった。


「ちょっ!? ザプリェット!? ちょっとーーーーーーー!!!!!!」


あっという間に姿が見えなくなったザプリェットを、フロイドは慌てて追いかけたのであった。




 ザプリェットが抜き出した情報は、組織の名前は「北で暴威を振るう虎(クレストブアード)」という名で、サダムパテック王国を打倒するため、今回をその資金石にするために事件を企てたということ、今回その組織のメンバーがサダムパテック全体から集まったということ、そしてそれを取り纏めるボスの名で、今回の事件の元凶となった男の名は「アムール」ということ、これを情報として集めたのであった。


それを走りながら、ということなので、両者体力が化け物である。


走ること約1時間半、アムールが居るというアジトへと到着した。


「………ここ? 私の故郷に幾分か似てるね……」


「は、ハイ……こちらです……」


男はザプリェットを案内する。


どうやら総出で攻撃を仕掛けていたようで、アムール以外には誰もいない、ということだそうだ。


そしてアジト内部のアムールの部屋へと通ずる道へと誘われる。


「ここの地下にアムールさんがいます。」


「……ありがと。」


男がそこの重いドアを開けた瞬間だった。


ザプリェットは「魂喰い(ソウルイート)」を放ち、瞬時に男を絶命させた。


「きっ………!! きさ、マァ………!!!」


断末魔の呻き声を発し、ドサッ、と倒れる。


「……フローティアを殺した奴らをみすみす見逃すわけないでしょ……ただ、これで……会えるね……アムールとやらに。」


ザプリェットはカツン、カツン……と地下を降りていく。


アムールの元へ、一歩ずつ、着実に降りていく。


約20段を降りたあと、開けた場所が見えた。


そこにいたのは、オールバックの銀髪が強者の風格を漂わせる中年の男だった。


黒い平民の服が、庶民感も漂わせ、しかし誰かに何処となく雰囲気が似ていた。


この男こそ、「北で暴威を振るう虎(クレストブアード)」の首領・『アムール・トカシェフ』だった。


「………なんとなくそんな予感がしていたよ……()()()()()()()()()()()な。」


何故かザプリェットを知っている口ぶりで、アムールはザプリェットを見遣り、カツン、と靴音を鳴らす。


(………コイツ、私を知っている………? それに何処か………()()()()()()………??)


ザプリェットは思わず眉を顰めるが、構うことなく魔法陣を展開した。


「……アンタが何者かは知らないけど………親友(とも)の仇だ、ここで死んでもらうよ……」


だが、アムールも魔法陣を構える。


どうやら応戦するようだ。


「まあ、そういうな……お前に私は殺せない。」


余裕の笑みを浮かべるアムールは、ザプリェットの魔法を対処できる自信が表れていた。




 そしてその頃フロイドは。


(クソッ……!! 「アムール・トカシェフ」だって………!? 危険なヤツじゃないか、元軍人で、()1()5()()()()()()()()()()()()()ような………!! とにかく僕も情報を得て助かった、なんとかザプリェットを助けに行かないと……!! 命が危ない!!)


フロイドもテロリストをとっ捕まえて情報を得たようで、アムールとザプリェットの元にいる場所まで走って駆けつけていたようだった。


(頼む! 間に合ってくれ……!! 幾らザプリェットでもアムールには勝てる保証がない!! 仮に生きてても、2人でも勝ち目がない!!)


ザプリェットを心配な一心で、フロイドはただ焦燥感に駆られながら原野を走り抜けていったのであった。

次回から新章・『遺志継承編』です。

ザプリェットとアムールの関係が明らかになる章ですので、よろしくお願いします。

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