第18話 ザプリェットの秘策
本領発揮……というか、ザプリェットはいつの間にそれやってたん!? ってのを見せますwww
ラチェーカ相手に「魂の操作」を解放したザプリェット。
ラチェーカが魔法を放つ中、ザプリェットも「魂の操作」で応戦する。
(クッ……!! あんな小さい魔法でもザプリェットと互角だなんて………!! どこまで差があるっていうの……!?)
当然、ザプリェットは手を抜いている。
魂を一個ずつしか放っていないのがその証左。
その気になれば倒せる、という意志の現れであった。
つまり、敢えて死闘を演じているのである。
必死になってラチェーカが大きい魔法を放っていくのに対し、ザプリェットは確実に、且つ小さく、奪い取った魂を凝縮させて「魂の放出」で解き放っていく。
それでいて相殺するのだから、側から見れば、ザプリェットをよく知らない者からすれば、ラチェーカが思う通り互角になっているように映る。
しかし、ザプリェットの実力を知るフロイドは寒気を覚えていた。
(ラチェーカで手を抜けるくらいか……こりゃ僕がやったら互角どころじゃない……紛れもなく天才だよ、ザプリェットは……!! なんで学校で決められた属性を使えないのか不思議なくらいだよ……!!)
フロイドはザプリェットには勝てない、そういう恐ろしさを抱いていたのであった。
そして、ラチェーカ達は、というと。
ザプリェットはラチェーカをいたぶるかのように、攻撃の合間を縫って正確に魔法を放ち、ラチェーカを後退させていく。
だが、ラチェーカも負けてはいない。
氷の大魔法を放ち、ザプリェットの右腹を抉った。
「チッ……やるね……私に傷を付ける、か……流石だね、ラチェーカ。伊達に首席じゃない……」
「当然よ!! 私にだってプライドがあるわよ!! 絶対に負けたくないからね!!」
だが、ザプリェットはすぐさま「魂の贈与」を腹部に当て、傷を修復する。
そしてすかさず「魂の放出」を3つ凝縮して放ち、ラチェーカからダウンをまたしても奪った。
ラチェーカはすぐ立ち上がり、また再開される。
ラチェーカは立ち上がりながら、魔法を四つ錬成した。
(負担は大きいけど……!! やるしかない!! 全部は勝つために!!!)
念魔法で水、氷、光を固定させ、一気にザプリェットに照準を合わせる。
「複合魔法……!! 『燐光の放射』!!」
ザプリェットに向けて放出されたレーザーが襲いかかる。
しかしザプリェットも負けじと応戦する。
「やるね……だけど……『魂の放出』!!」
手に纏わせ、これを受け止めたが、流石のザプリェットでも下がらせられた。
ラチェーカは限界を越えるかの如く、次々と違う属性魔法を放っていくが、身体が重いのか、精度が粗い。
そしてザプリェットも余裕で躱していき、ラチェーカと距離を置いた。
(……一気に決めますか……これで。もう長引かせるのもどうかと思うし、ラチェーカの力も分かったからね……)
ザプリェットはニッ、と笑った。
ザプリェットは天に向かって右手を高々と掲げた。
すると。
ザプリェットの元に次々と魂魄が吸い込まれていった。
無論、会場の客では無い。
その魂の収集源は何処からか、というと_______
「………!? な、なに………!? なにが起こってるの………!?」
ラチェーカが身構えるほど、衝撃的な光景なのであったからだ。
「これが私の秘策……起動式『魂喰い』……効率よく魂を集めるためにはどうしたらいいか……夏休みの間、ずっと考えてた……その結果がこれだよ。墓場を回ってそこに触れることで集められた。合図は私が右手を掲げた時……今500人分の魂が私の中に入ってる……!! これで終わらせるよ!! ラチェーカ!!」
「……これに耐えたら私の勝ちよ!! 来なさい、ザプリェット!!」
会場がどよめく中、2人の対決は、ザプリェットが秘策を使ったことで佳境を迎えることになるのであった。
次回、決着と急転直下の展開になります。




