第16話 ラチェーカの猛攻
2000字くらいに抑えて、且つ盛り上がれるように中身を濃くする。
そういうことができるのが、小説家としての腕の見せ所じゃないかなー、と思いますね。
無駄に長々しすぎても内容が入ってこないな、と思うのでね。
5000とか6000とか書くの、マジで最初だけでいいと思いますwww
ザプリェットとラチェーカの試合が幕を開けた。
ザプリェットは早速攻撃を仕掛けようと魔法陣を展開しようとしたが、先制攻撃を仕掛けたのはラチェーカの方だった。
小さめの魔法陣を大量に展開し、水魔法から氷魔法を瞬時に、高速展開を駆使してザプリェットに解き放っていった。
流石のザプリェットでも、水と氷の雨霰には対応に苦慮せざるを得なかった。
ザプリェットは避けていくが、多少は被弾してしまうほどに避けきれない。
しかもラチェーカは休ませる間もなく魔法を放っていき、ザプリェットに攻撃の隙を与えなかった。
(まさか速攻で来るとはね……しかもクトゥラよりも全然速い!! だけど……私の魔力を怖がっている証拠だとは思うけど、秘策でもなんでもないな、これ……私を倒すために練習してきた魔法だな、これは……けれど気を引き締めて、落ち着いて掛からないとダメだね……そうじゃないとジリ貧になるだけだしね……)
ザプリェットは冷静に、魔法を捌いて疲労を待つ他ない、と判断した。
走りながら魔法陣を貯めていき、無属性弾を解き放っていった。
ザプリェットは右の腕輪は外さない。
まだ使う場面ではない、と判断しているからだ。
「虎の威を借る者」の兵士の死体で魂はある程度は集めたものの、心許ないのは事実。
ザプリェット相手に速攻を仕掛けられるのだから、ラチェーカも十分な強者だった。
魂を解き放っている間に致命傷を喰らおうものなら、魔法師生命にも直結する。
なるべく擦り傷で最悪済むように、ザプリェットはラチェーカがどのタイミングで魔法陣と魔法陣の間を縫って攻撃を仕掛ける隙を窺っていたのであった。
そして当のラチェーカは。
(クッ………フロイドからアドバイスはもらってたけど、ここまで速いなんて……!! まともに当たってる感覚がない……!! けれど負けるわけにはいかない!! 私は今年の首席よ! ザプリェットなんかに負けるわけにはいかないのよ!! 小技から大技でフィニッシュよ!!)
ラチェーカは時折光魔法も織り交ぜながら大きな隠し玉で、ザプリェットを仕留めるを着実に整えていった。
全てはザプリェットに勝つために、夏から鍛え、仕上げたものを見せつけて勝つために。
そしてザプリェットは、というと。
何故か小さい魔法しか撃ってこないラチェーカを見て、確信を覚えていた。
大きい魔法を狙っている、と。
(ああいうのは囮に使ってカモフラージュする、ということも先生から教えてもらった……いくしかない、この技で促させる!!)
ザプリェットは錬成の“間”が狂ってきていることを見逃さず、最初より少しタイムラグが出来ていたラチェーカに少し大きめの魔法を放った。
ラチェーカは間一髪でこれを躱した。
「ハァ……ハァ……よく叩き込めたわね、ザプリェット……」
ラチェーカは流石に息が上がっているようで、顔の汗を拭った。
ザプリェットはラチェーカに、こう言い放った。
「そりゃあんだけ、高速錬成をしていたら……疲れるに決まってる。私に勝つためかもしれないけど、デカイのを撃とうとしてるのがやり方でバレバレだよ、ラチェーカ。」
「ッッッ……!! 臨むところよ、ザプリェット!! どう足掻こうと勝つのは私だ!!」
ラチェーカは右手から冷気を放った。
ついでに念魔法も唱え、形を整えながら氷の巨大武器を作り上げた。
その魔法の名は「神の大槍」。
危険種であるドラゴンをも葬ることができる、氷魔法最大の技の一つである。
ラチェーカは生成し終わると、柄をがっしりと持った。
「これが私の大技よ、ザプリェット……!! 念魔法で絶対必中、ってなっているからね!!」
ラチェーカは自信を覗かせるが、ザプリェットはこれを見ても動じない。
「いいねえ、ラチェーカ……!! 私の期待通りのことはしてくれる……でも期待以上じゃないよ、これくらい………私にもできるから!!」
ザプリェットは無属性の巨大な魔法陣を生成に、観客を響めかせた。
ザプリェットとラチェーカが、同時に高威力魔法を放っていった。
「「アアアアアアアア!!!!」」
両者共に、爆発が行われる。
女同士のぶつかり合いが、この後の展開で波乱を巻き起こすことになるのだが、それはまだ、固唾を飲むほどの感じ取れ方しかしないほどの。
しかし、両者はまだ、あの大爆破のあとでもピンピンしていた。
「やるねえ、ラチェーカ……面白くなってきたよ……!?」
「上等よ!! ここまで来て負けるなどあってはならないわ!!!」
試合を楽しむザプリェットに対し、全てを賭すラチェーカ。
対照的な両者が、この後で明暗を分けることになるのである。
次回も引き続き。




