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武器屋

 翌日、なんだかんだで俺達は武器屋に来ていた。


「で、どんな武器がいいんだ?」


「大剣」


 このロリっ子に大剣が扱えるのだろうか?

 扱える気がしない。


「えーと、とりあえず大剣ください」


 武器屋の店主に話しかけた。


「お前が使うのか?」


 と、店主が尋ねてきた。

 まあ、普通そう思うよな。


「いや、こっちの子が」


 リリナを指差して言う。


「そうか。ならこれだな」


 そう言って店主が取り出したのは幅広の両手剣だった。

 大剣ではない。


「それ大剣じゃない。私が欲しいのは大剣」


「よくわかったな嬢ちゃん。だが嬢ちゃんに大剣は扱えないんじゃないか?」


 俺もそう思う。

 リリナの体格ならレイピアとか短剣とか軽そうなのがいいと思う。


「大剣じゃなきゃ邪竜に勝てない」


「もしかしてお前達が邪竜討伐を引き受けたって噂のなんでも屋か?だったら大剣くらい扱えて当然だよな」


 いやいや、なんで俺達が邪竜討伐を引き受けたことを疑わないんだよ!疑えよ!


「で、どんな大剣がいいんだ?」


「凄く大きくて、凄く重いの」


 絶対扱えないだろ。


「そうか。これが店で一番デカくて重いやつだ」


「うん。悪くない。これでいい」


「デカすぎだろ」


 その大剣はとにかくデカかった。

 リリナの身長の2倍以上ある。

 こんなの俺でも扱えない。


「これを2つ」


 とリリナ。


「いやいや俺はこんなデカいのいらないから」


「ちがう。私が使う」


 いやいやいやこんなデカいの2つもいらんだろ。

 リリナがこの大剣を2つも扱うなんて想像もつかない。


「セイヤはどんな武器使う?」


「俺か?俺は無難に片手剣とバックラーとかかな」


 使ったことないけど。

 まあ、日本で暮らしてて片手剣とかバックラーを使ったことがある人とかほとんどいないと思うけど。




 それから俺達は無駄にデカい大剣2つと片手剣とバックラーを買って店に帰った。

 買ったものはすべて俺が持って帰った。

 なんでこんなことに…







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