初戦闘?
俺たちはフィールドに出る前に、回復アイテムなど購入した。
妹が外に出る前に、何か食べようと言ってきたので、近くにあった食事処に入った。
入ると店員がすぐに来て、個室かカウンターかテーブルのどちらにしますか?、と聞いてきた。
俺はテーブルと答えようとしたが、妹が俺より先に個室でお願いします、と答えた。
店員はわかりましたと言い、個室に案内してくれた。
個室に入り、メニューを見て、飲み物と軽く食べれるものを注文した。
店員が出て行った所で、妹に質問した。
「なんで個室にしたんだ?」
「あー、それはね、おにぃーちゃんのステータスを見せて貰おうと思って」
「なんで見るんだ?あと外だと駄目なのか?」
「それはね、おにぃーちゃんのステータスによって、前衛と後衛を決めようと思って、あっ私のもちゃんと見せるよ、外が駄目なのはステータスが後ろから丸見えだからだよ」
「見られたら駄目なのか」
「うん、レアスキルを持ってたりすると、掲示板とかで、ステータスを晒されるから」
それは嫌だな、個人情報が拡散される気分だな。
クエストのモンスターの情報を、妹に聞いた。
すると答えてくれた。
今回のクエストは、練習用のクエストらしい。
スライムは物理攻撃が効きにくく、魔法攻撃の練習用。
ラビットは俊敏で小さいので、魔法攻撃が当たりにくく、物理攻撃の練習用。
ゴブリンは剣や弓や魔法などの、武器や魔法で攻撃してくるので、対人戦闘の練習用。
スネークは木の上や影に隠れていて、奇襲攻撃を仕掛けてくるので、気配察知の練習用。
のようで、スライムは川が流れているエリア、ラビットは草原のエリア、ゴブリンは左右が森の道があるエリア、スネークは森の中にいるらしい。
その説明が終わった所で、注文してたものが全て届いた。
そして妹とステータスを、見せ合うことにした。
ステータス画面を開き、見せたい相手の方に押すと、相手の目の前に自分のステータスが移動して、表示させれるようだ。
妹の前にステータスを移動させると、妹のステータスもこっちに移動してきた。
ステータスを見ると。
名前:アマネ
種族:猫獣人
職業:シーフ
レベル:1
HP50
MP50
SP50
筋力5
耐久3
魔力7
俊敏10(+5)
器用5
スキル
[獣化LV1][弓術LV1][短剣術LV1][風魔法LV1][雷魔法LV1][鑑定LV1][罠術LV1][俊敏強化LV1][料理LV1][採集LV1]
というものだった。
俺のステータス値の、約半分ぐらいだった。
猫獣人という、猫人と人のハーフらしい。
魔法は2つ取得しているようで、しかも雷魔法はレア魔法だ。
魔法は、火、水、風、土の基本属性の魔法と、雷、氷、空、木、鉱のレア属性の魔法がある。
レア属性魔法は、ランダムに0〜4つが、習得可能スキル一覧に出現し、数が多くなるほど確率が低い。
そして魔法には弱点があり、火→風→土→水→火となってる。
レア属性の魔法の雷は水と土に強く、氷は火と水に強い。
魔法にはそれぞれ特徴があり、鉱は攻撃力と防御力が1番高いが、手持ちの鉱物を使うか、鉱山ではないと使用できず、木は攻撃も防御も回復も高いレベルでできる、オールマイティーだが火に弱く、空は空中移動や転移などの、移動につかわれ、火は攻撃力は高いが、閉鎖空間だと酸欠になり、ダメージを受け、森などで使うと木が燃え、それにあたると火傷の状態異常になり、風は攻撃力は低いが視認できなく、弱点が少ない、水は弱点は多いが、攻撃から回復にバフも使えるようになる、万能魔法であったりする。
そのほかにも、種族魔法もある。
竜人の竜魔法や、ネクロマンサーの死霊魔法や、天人の光魔法や、魔人の闇魔法などがあり、他にも種族魔法はあるが、発見されてなかったり、隠してるプレーヤーがいるので、今はわかってないらしい。
俺は火、水、風、土、雷、氷、空、木、鉱、竜、闇、光の12種類の魔法を、取得できるようだ。
そしてスキルに、気になるものがあったので、鑑定した。
【獣化】
獣人の種族スキル。
SPを永続的に消費し発動する。
発動している間、1番高い基礎値の数値を2倍にする。
スキルレベルが上がるたびに、SPの消費量が減る。
【罠術】
シーフの職業スキル。
罠を仕掛けることができるようになり、スキルレベルに応じて、罠の解除もできる。
スキルレベルが上がるたびに、罠の発見率が下がり、高度な罠のを仕掛けれるようになる。
【俊敏強化】
特定の種族の強化スキル。
スキルレベルの数値×5の、俊敏のステータスを上昇させる。
【採集】
人の種族スキル。
採取と採掘と伐採の複合されている。
薬草や鉱石や木材のアイテムを取得量が、増大する。
スキルレベルが上がるごとに、取得量が増え、レアアイテムが取得率が上昇する。
という、効果だった。
スキルの構成から、基本は走りながら遠距離攻撃で、近距離攻撃も結構強そうだ。
罠術は、ダンジョンで罠があるらしいので、必要になるだろし、外での野営時に安全確保にも使えるので、全体的にバランスがいい。
俺が見終わって顔を上げると、妹はこっちを見ていた。
妹は何も話さず、ジーとこっちを見てたので、居た堪れずこっちから話かけた。
「ど、どうしたんだ」
「おにぃーちゃんにすごく聞きたいことがあるだけだ」
「な、なんだ?」
妹の視線で少し、どもってしまった。
妹は少し溜めたあと、話した。
「このステータスなんなの!」
「お前のステータスより、高かったな」
「そうだよ!私の2倍あったよ!」
そういえば、2倍の全部足すと、ちょうど2倍のステータスだったなと思った。
ふと、倍加の効果を見てみた。
【倍加】
天魔竜人の固有スキル。
初期ステータスが2倍になり、取得するステータスポイントも2倍になる。
スキルレベルが上がるたびに、筋力、耐久、魔力、俊敏、器用、HP、SP、MP、ドロップのいずれかひとつを2倍にする。
という効果だった。
なかなか強いスキルのようだ。
獣化みたいに、SPを使用せずにステータスが2倍で、しかも全てが2倍だ。
そして最終的には、全ステータスが4倍になるようだ。
俺はこの画面を、妹の方に移動させた。
妹は最初は、なにこれ?という顔をしていたが、内容を読んで驚愕に変わり、妹は。
「これ、チートすぎない?」
「…そうかもな」
「そうかもなじゃないよ!最大で常時4倍って反則ってレベルだよ!」
「……」
妹は興奮気味で、椅子から立ち上がり、机をバンと叩きながら言った。
俺に言われても、好きでこうなったわけではないんだが。
「しかも天魔竜人って、見たことも聞いたこともないよ!」
「それは4つの種族のクォーターみたいだぞ」
「…なにそれ、2つの種族のハーフでも珍しいのに4つって」
妹はガクっと萎れながら言ってきた。
「まあ、それは置いといて、俺が前衛で、アマネが後衛でいいか?」
「置いとけないけど、それでいいよ」
と妹はなにか呆れたように言った。
しかし妹はなにか思いだしたように。
「そういえば、他がインパクト強くて忘れてたけど、職業が召喚士にしたんだね」
「そうだが?、それがどうした」
「召喚士って地雷職だよ」
「えっ、なんでだよ」
「召喚士はね…………」
と言い教えてくれた。
召喚士の召喚する召喚獣は、運に左右されやすく、強くてもプレーヤーより少し強いくらいで、ほとんどがプレーヤーよりも弱いらしい。
しかもステータスもスキルも、自動取得するので、自分と相性のいい構成にできないので、バランスが悪いパーティーに、なりやすいようだ。
召喚獣がいると、召喚獣がパーティーエリアを取るので、パーティーを組みにくく、経験値とドロップアイテムを、2人分以上取っていくので、あまりパーティーを組んでくれないらしい。
それに加えて、召喚獣を召喚には、魔石が必要で、その魔石はいろいろな使い道があるのど、値段が高く設定されていて、ボスモンスターやレアモンスターが、1回目は確定で1つ落とすが、2回目以降は低確率で落とすらしい。
召喚士は最初にひとつ、魔石を所持しているが、すぐに召喚した後の戦闘で、召喚獣が死亡した場合、再召喚にも魔石が必要なので、すぐに再召喚できず、1人で新しい魔石を手に入れまで、頑張らないといけないようだ。
と妹が教えてくれた。
妹は俺のステータスが高いから、召喚獣が倒されても、1人でも大丈夫だね、と言った。
しかし俺はひとつの可能性を、思い浮かんだ。
「召喚に使う魔石って、ひとつだけなのか?」
「そうじゃないの?」
「試した奴はいないのか?」
「確か、1人だけいたと思うよ」
「どうなったんだ?」
「確か、5個の魔石を使って召喚して、プレーヤーより少し強いぐらいの、強さのを召喚したんだよ、しかも5個も魔石を使ってね、だから召喚獣の強いのが出やすくなるだけって、ことになったんだよ」
俺はの想像が間違えているかと思ったが、試した奴が運が悪く、1番弱いのを召喚したのではないかと思った。
「そいつの運が悪かった可能性があるから、俺も1回試してみる」
「まあ、プレーヤーより少し強いければ、使い道があるから、もし失敗してもいいと思うから、やってみなよ」
「それじゃ、頑張って強くなって、魔石集めするか」
と言い、店でお会計した後、2人で西門のフィールドの、スライムエリアに出た。
樹魔法を木魔法に変更し、鉱魔法も追加しました。
途中のいくつかのスキル説明の《固有》と書かれていたのを《種族》に書き換えました。