ゲーム開始初日
今日から仕事は三連休で、その初日がゲームの配信だ。
なので準備をし、配信開始時間の朝7時からログインすることにした。
配信時間になり機械を起動させた。
すると意識が無くなり、意識が戻った時には前回の、真っ白な空間ではない場所にいた。
いる場所の周りには、中世ヨーロッパの建物が並んでおり、目立つのは大きな噴水だった。
噴水の周りには他にもプレーヤーが、キョロキョロしている。
妹にβテスト時の掲示板での情報を、教えてもらった情報を思い出した。
プレーヤーの最初の服装は、同じなので簡単にわかるが。
しかし明確に、プレーヤーとNPCを判別できないらしい。
なのでNPCだと思ったら、プレーヤーだったてことがあるようだ。
プレーヤー達は、噴水で顔を見たり、飛び跳ねてたりなどの体を動かしていたり、何処かに向かって移動しているプレーヤーがいた。
真っ先に何処かに向かっているのは、たぶんβテストを受けたプレーヤーなのだろう。
妹も朝一からログインすると、言っていたので探すことにした。
周りをキョロキョロと探していると。
「おにぃーちゃんどこにいるのー」
と妹のような声が聞こえたので、そっちを見ると妹と同じ顔で、髪型は同じだが赤髪の、猫耳が生えたプレーヤーがいた。
俺は妹らしきプレーヤーに。
「お前、朱音か?」
と聞くと、妹らしきプレーヤーも気づき、すぐに近づいてきて話しかけてきた。
「そうだよ、おにぃーちゃん、だけどゲームでは
アマネって呼んでね」
「わかった、俺も龍馬って呼んでくれ」
「オーケー」
ゲーム内で本名は、言わない方がいいみたいだ。
妹が何かを、思い出したように言ってきた。
「そうだ、フレンド登録しよ」
「なんだそれ?」
と聞くと教えてくれた。
フレンド登録をすると、ゲーム内で知り合った人の名前が、フレンド一覧に記載され、それにはログイン状況や、位置情報や、メールを送ったりなどができるようだ。
「便利そうだな、やっておこうか」
「うん」
というと、妹は何か操作したあと、俺の目の前に。
『アマネからフレンドの申請が来ました』
と表示されそれを触ると、許可と非許可と言うボタンが表示され、許可の方を押した。
そしてフレンド一覧を開いて、出来てるか確認した。
メニュー画面は、頭でメニュー画面出ろ、と思うと出てくる仕様のようで。
念じてメニュー画面を出し、フレンド一覧を押すと、アマネとしっかりと書かれていた。
メニュー画面を閉じ、妹の方を向いた。
妹も確認をしているようだ。
妹が確認が終わったところで、話しかけた。
「フレンド申請できてたぞ」
「私もできてたよ」
「次はどうする、フィールドにでるか?」
「そうだね、次は…冒険者ギルドに行こうよ」
「フィールドにはでないのか?」
「うん、冒険者ギルドで冒険者登録するの、フィールドでモンスターを倒さないといけないからね」
「わかった」
と返事をすると、妹は移動し始めた。
向かう途中に、冒険者登録の利点を教えてもらった。
冒険者登録すると、モンスターを倒した時にM(このゲームでのお金)が貰えるようだ。
しかも冒険者にはランクがあり、高ランクになると、ダンジョンに行くことができるようだ。
S.A.B.C.D.E.Fの7段階で最初はFからのようだ。
ランクの上げ方は、モンスターの討伐数や、特定のモンスターの討伐など、ランクによって変わる。
だけど高ランクになると、強制依頼と呼ばれる強制クエストを、受けさせられることもあるようだ。
そして冒険者ギルドに到着し、中に入った。
中の様子は、真ん中にカウンターがいくつもあり、そこにはプレーヤー達が並んでおり、左側は掲示板があり、右側には酒場のような場所がある。
二階もあるようで、妹に聞いてみると、家を持ってないプレーヤーが、アイテムを作る器具などの、道具が置いてある部屋が複数あり、Mを払って入ってアイテムを作るらしい。
もし俺が鍛治をするとしたら、ここで作れるようだ。
俺達は冒険者登録するために、真ん中のカウンターに一緒に並んで、雑談をしながら待った。
なぜか視線を集めたが、敵意のある視線はほとんどなかったので、スルーした。
他のプレーヤーside
A「あの2人のプレーヤーって両方レア種族だよな」
B「ああ、男の方が竜人で、女の方が猫獣人だよな」
C「猫獣人って猫人と人のハーフだったよな」
A「そうだな、猫人は人サイズの二足歩行の猫だからな」
B「猫人と人の種族スキルを取得できるもんな」
C「竜人も獣人族の中で、1番強い種族だから結構レアだよな」
A「ああ、βテストの時に、竜人の切断と呼ばれたプレーヤーがいたもんな」
B「あの、プレーヤーキラーのやつだな」
A「武器でガードすると、武器を切断してくる凶悪なやつだったな」
C「俺やられたことがあるぞ」
A「俺もやられた」
B「俺もだ」
A「それにしても顔を弄ってる様子がないんだが」
B「たぶんリアルの顔とほとんど同じなんじゃないか」
C「そうだな弄ると見てて違和感があるもんな」
A「カップルではないよな、少し顔似てるし」
B「どんなんだろうな、似てると言われれば似てるような気がするが」
C「兄妹じゃないか、カップルだったから爆発させないといけないし」
A「妹だったら、俺がお兄さんに妹さんを貰いに行かなければ」
BC「「お前には無理だ、俺が行く」」
A「お前らにはいわれたくねーよ」
と言い争っていた。
主人公side
ようやく順番が回ってきて進むと、カウンターにいる女性が話しかけてきた。
「本日はどのようなご用件で」
「冒険者登録に来ました」
「登録試験はおふたりでお受けしますか」
妹にいいか、聞くといいよ、といったので受けると答えた。
「それでは特定のモンスターを一定数倒して来てください」
と言われると前に。
【冒険者登録クエスト】
スライム 10体 10/0
ゴブリン 10体 10/0
ラビット 10体 10/0
スネーク 10体 10/0
報酬
冒険者カード(Fランク)
4000M(追加で倒すと、1体につき50M)
と表示された。
その後冒険者ギルドを出て、フィールドの方に向かった。
アマネの髪色を赤にしました。