やかん
時計の針がてっぺんより少し右に傾くころ
僕はカップラーメンを食べる。
水を入れたやかんをコンロにかける。
すると何もやることがないから、
お湯が湧く瞬間を見届けたりする。
するとやかんはピーピー泣き始め、
蓋の隙間からは涙を流す。
君は何がそんなに哀しくて泣くんだい。
僕はとうに悲しさなんて忘れてしまったよ。
残るのは疲労と後悔だ。
今日は一体どんな日だったかな、
なんて考えながらお湯を注ぐ。
ついお湯を入れすぎて、
小さな後悔がまた生まれたりする。
いつか、どうでもいいってなる日が
来るのかな。
夜中テンションで発想のまま執筆した詩です。
ですが、ご感想がありましたらお願いします。