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Second WorldⅡ  作者: ELMOA
第1章
2/28

Silent Forest

2098年2月19日...


日本時間にして午後1時。


Second WorldⅡのサービスが、全世界で同時に開始された。


――――――――――――


寝起き直後のような、寝る寸前のような。

そんな言いようのない未覚醒状態の意識が、徐々に解けていく。

暗転していた視界も晴れ、眼前に広がるは真っ白な空間。


手が動く、足が動く、全身が、思いのままに動く。


「相変わらずすごいな、SWの世界は」


VR世界に、SWの世界になじみのある高須は、すぐにここがSWⅡの世界だと認識した。


体が思いのままに動くことを再度確認していると、目前に真っ黒な天使がいた。

出てきたというより、初めからそこにいたかのように、自然とその姿があったのだ。


「わっ、びっくりした」


背丈は140cmほどで、漆黒の羽をたずさえ、頭上には黒のリングが浮いている。

きりっとした目つきで、不敵な笑みを浮かべているその表情も、抜け切れない幼さで可愛らしいものとなってしまっている。

一見天使なのか悪魔なのかわからないが、それでも高須は天使だと判断した。

なんたって、可愛らしいから。


「悪いね、プレイヤーがしっかりとVRに順応できたら視認できるように設定されてるんだ」


「なるほど。ずっとそこにいたのか」


「そういうこと」


天使はふっと笑うと、高須を指さす。


「さぁて、そろそろチュートリアル始めようか。早く世界に生まれたいでしょ、キミも」


「俺としては天使ちゃんとずっと話しててもいいのだけど?」


「いやぁわたしもそうしてくれるとありがたいけど、このチュートリアルが終わったら世界に堕ちないといけないから」


肩を竦め、やれやれといった感じの天使。


「大変そうだな。じゃあお願いしようかな、チュートリアル」


「おっけー。っていっても、前作プレイ済みだよね?基本的には同じだから」


その後、天使とぺちゃくちゃ会話をしながら、チュートリアルを進めていった。


といっても、決めることは2つのみ。


素性とステータス振り分けのみだ。


高須は素性を、つまり生まれながらに持った才能のようなものを『武具錬成師』にした。

武具錬成師は、武具の生成ができるほか、武具に特殊な付加効果を付けることに特化した素性。


ステータスの振り分けは、IntとCriの二極振り。

理由は明快。

武具への付加効果の値はInt値に依存し、より特殊なものを付加するにはCri値が必要となるからだ。

前作で錬金術師としてプレイし、変態チックなアイテムを生み出していた高須は迷わずステータスを振り分けた。


「さて、ここからが新要素なんだけど」


天使はにっこりと笑みを浮かべ、高須に近づく。


「今作から、『加護』というものが追加されたんだ」


「加護?」


「そう、加護。つまりキミを彩る外からの力、だね」


「よくわからないのだが!?」


「すごいよ、キミ。数種類しかないレア加護をいきなり引き当てるんだもの」


ニヤリと口の端を上げ、天使は高須の耳元でささやく。


「天使の加護」


――おめでとう。そして残念だったね。


プレイヤーネーム:ソラ


Lv.1

HP.120

MP.200

ST.100(スタミナ)

空腹度.100


STR/1

DEX/1

VIT/1

AGI/1

INT/6

MID/1

CRI/6

◆初期ステータスは全て1

◆初期ステータスポイントは10。好きに振り分けてよい。


武器:『短刀』

防具:(頭)なし

   (胴)錬成師のローブ

   (腕)錬成師の腕輪

   (腰)錬成師のローブ

   (脚)錬成師のブーツ


アクセサリー:なし

武器アーツ:なし

奥義:なし

スキル:なし


加護:『天使の加護』

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