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2-17 まあ、苦労するのも夫の務め!

いつも読んで頂きありがとうございます。


くー、やってしまった!

己の欲望に負けて前話の続きを書いてしまいました。


次話こそ話を進めます(>_<)


 まったく酷い目にあった。


 俺のスキルを以てしても見抜けぬ狡猾な罠。

 迂闊にも誘導尋問に引っかかり、見事ハメられてしまった。

 

 日頃から頼り甲斐があり信頼あるリーダーに対してなんたる仕打ち!


 ベアトリスとエド、アウル、ウスターシュのため息。

 そしてエルの笑い声に見送られ連れ去られていく。


 この状況を打破してリーダーを助けようとする者がいないのも腹立たしい。

 アルヴァとフローラが心配そうな眼差しを向けてくれているが、彼女たちが夫婦のことに口を挟むことはないので、これはしかたない。


 もっとも、怒れるクリス(鬼の副長)を鎮めることの出来る者などウチにはいないけど。


 【ルーム】を出て少し離れてから、ストレージに収納してあるテントを取り出す。――完成している状態で仕舞っているので取り出してすぐに使用できる。


 ちなみにこのテントはお義父様からの頂き物で重力系の魔法が使われているようだ。

 四隅に楔を打ち込むことも出来るようにはなっているが、そのままでもバランスが取れる。多少の雨風ではビクともしないほどである。


 テント一つになんと無駄な技術。

 空間魔法と並び伝説級と言われる重力魔法をこんなことに使うとは!


 空間魔法や重力魔法が付与されている魔法具など現存しているモノは多くないはずなのに、よもやテントとは……

 

 いずれにしろ過去の大魔道士とかが作ったのだろうが、こんな個人的趣味の様なモノに伝説級の魔法を使うとは呆れるばかりだ。

 

 ――俺が言えた義理じゃないとかツッコミはいらない。



 テントの中へ入ると即座にクリスはお説教を始めた。

 懇懇と俺を問い詰める怒りの理由。簡潔に言えば、それは『自分は最愛の妻なのに夫からの愛が足りない』ということだった。

 真実、俺は心からクリスを愛している。だから問題はさっきの失言だけなので、『あれは厳しい練習という意味で他意はない』と必死に言い訳をしている。


 その結果、それならどれぐらい愛しているか証明しろとクリスに迫られてしまった。

 それは言葉を重ねろということではない。


 愛の証明と言われても思いつくことは少ない。

 確実なのはベッドでの修練を行うことだが、そんな激しい愛の証明など今ここで出来るわけがない。

 となると、この場で出来ることなど限られている。――と、いうか『アレ』しかない。


 【唇接触(ちゅー)】からの【大人の唇接触(べろちゅー)


 連日連夜激しい練習を繰り返してはいるが、まだ熟練度はそう高くない。

 だが、ほかに選択の余地はない。


 すでにクリスが目を閉じてスタンバイOKとなっている。

 もう全力を尽くすしかない!


「クリス、これが今見せられる俺の精一杯の愛だ」


「しっかり確認させて頂きますわ、あなた」


 それ以上の言葉は交わされなかった。



 二人のあいだには愛があると感じる事が出来る。確かに練習の成果は出ている。

 エルの様な妖艶な動きはできなくとも、またもやこっそり覗いているベアトリスが【大興奮】で顔を真っ赤にするぐらいには成長している。


 しかしそれだけではダメなのだ。

 今出来る程度のことを見せたところで納得などしないだろう。さらに熟練度を上げねばならない。――それは今この瞬間も激しい練習中であるということにほかならない。


 つまり、今日はお休みなのにスキルの練習をさせられているということになる。


 ホント、ヒドイヨネー。


 そして暫くしたのち、顔を離して嬉しげな表情を見せるクリス。

 休日を費やした甲斐あって、愛を伝えることに成功したようだ。

 

 だが、勘違いしないで欲しい。

 犯した罪をあがなっていただけで、決してリア充していたわけではないというコトを。




 逃げていくベアトリス(出歯亀)を確認したが、俺たちもそろそろ戻ろう。


 出歯亀(ベアトリス)からみんなへ状況説明はされているはずだから、さぞ冷やかされるだろうと思っていたのだが、意外なことに皆が純粋な笑顔で迎えてくれた。


「本当にお二人は仲がいいですね。兄として嬉しいですよ」


「ヨウスケ様はクリス様を本当に大事に思われているのですね。正直、ヨウスケ様はお優しすぎるから心配なところもあったのですが、それで上手くいってる様なので安心致しました」


 ああ、そっか。

 これからどこに何しに向かっているのかを考えれば、アウルとウスターシュ、この二人の気持ちも分かる。――心から俺たちを祝福してくれてるんだな。


「喧嘩するほど仲が良いって俺の国では言うんだよ」


 俺はクリスに笑顔を向けて、二人の気持ちに応えた。




 ――――が! 空気を読まないやからはどこにでもいる。


「いや、ヨウスケが余計なこと言って嬢ちゃんを怒らせなければいいだけじゃないか」


「そうですぜ、旦那。今のは喧嘩じゃなくて、旦那がクリスティーネ様に怒られてただけですから」


「ご主人様ー。クリス様がお優しいからっていつも怒らせてばかりいてはダメですよー」


 ちくせう。当たっているだけに言い返せない!

 この三羽烏(さんばガラス)め! 余計なことを!


「さて、後片付けをして出発しよう」


「「「ああー! 誤魔化したー!!」」」


 無視無視。都合が悪い時は誤魔化すのが一番だ。


次話の投稿は明日か、遅くとも

明後日の午前中には投稿します。


文字数もいつも通りになる予定です。


これからも宜しくお願い致します。

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