第33話 それぞれの場合
佐々木姉妹の場合(里奈、玲菜)
「玲菜ちゃ〜ん♪ こんなのどう〜?」
「どれ〜? ・・・って何これ?! スクール水着じゃないの!!」
「そだよ〜♪ 萌えには欠かせない重要アイテムの一つなんだよ〜♪」
「こ、こんなの着れるわけないじゃないの!! 恥ずかしいよ!!」
「ぶぅ〜・・・・・絶対に似合うと思ったんだけどなぁ・・・・・」
「似合わないの!! もう!!」
「それじゃもっと可愛いの選んでこよっかなぁ〜♪」
「ま、真面目に選んできてね?! ね?!」
「わかったわかった♪ 行ってきま〜す♪」
「・・・ほんとに大丈夫かなぁ、はぁ・・・・・」
博人、恵利の場合
「ここのコーヒー、おいしいですね」
「だろ? ここに来るとき結構来るんだよ」
「1人で、ですか? 浮気、ですか?」
「あ、いや、別にお前以外の女の子と来てるってわけじゃないぞ? デートで来るときの下見にって思って・・・・・」
「くす・・・わかってますよ、博人君」
「からかってたのかよ・・・・・。冗談に聞こえなかったぜ・・・・・」
「博人君のこと、私信じてますから」
「・・・おう。大船に乗ったつもりで任せてろ」
「その言葉、使うところ間違ってると思うけど・・・」
刹那、理恵の場合
「ん〜・・・・・どれにしようかな。理恵さん、どうですか?」
「・・・・・」
「り、理恵さん? 何で海パンを見つめながらぼーっとしてるんですか?」
「・・・え?! いや!! 別に!! そ、その!! な、何でもないわよ!!」
「理恵さん、顔赤いですよ? 本当に大丈夫なんですか? 具合悪いとか・・・・・」
「だ、大丈夫って言ってんでしょ?! もう!! 今選んでるんだから、急かさない!!」
「は、はぁ〜・・・・・」
{うぅ〜・・・・・妄想してるところ見られちゃった。恥ずかしいよぉ・・・・・}
「ん〜・・・・・こんな感じのも結構好きかな・・・・・」
再び、佐々木姉妹の場合(里奈、玲菜)
「玲菜ちゃ〜ん♪ 今度はこんなのどう〜?」
「どれ? ・・・・・ビ、ビキニ?! ちょっと恥ずかしいかな・・・」
「だいじょ〜ぶ!! お姉ちゃんの目に狂いはな〜い!! これが一番玲菜ちゃんに似合う水着だよ!!」
「そうかなぁ・・・・・」
「そうそう♪ じゃ、レジ行こっか♪」
「あれ? お姉ちゃんのは?」
「あたしは玲菜ちゃんのついでに選んだから大丈夫! ちなみに色違いのやつだよ〜♪」
「お姉ちゃんは似合うかもしれないけど、私はどうかな・・・・・」
「だ〜いじょうぶ!! 絶対大丈夫!! 男どもの視線を釘付けできるわよ〜?」
「そ、そんなことできないよ」
「うふふ、海が楽しみ〜♪」
「はぁ・・・・・何だか不安になってくるなぁ・・・」
再び、博人と恵利の場合
「博人君、ちゃんと本は読んでいますか?」
「あ?! いや、よ、読んでるっちゃ読んでるし、読んでないっちゃ読んでないかなぁ・・・・」
「本当ですか?」
「ほ、ほんとほんと。ちゃんと読んでるって」
「じゃあこの間貸したトロッコのお話の感想を聞かせてください」
「・・・・・とってもトロッコだった」
「読んでないよね? 博人君ったら・・・・」
「すまん・・・・・。文字がびっしりなのを見ると眩暈がするんだ」
「よくそれで現国とか英語の長文解けるね・・・・・」
「俺でも不思議だよ。何でだろうなぁ・・・・・」
「・・・それじゃ博人君。本屋に行こっか」
「うぇ?! 何で?!」
「博人君にも読書してもらいたいから。ほら行こ。ライトノベルだったら読めるかも、楽しみになってきたな〜」
「・・・うっわ、今日一日で一番いい顔だな・・・・」
「♪〜」
再び、刹那と理恵の場合
「なかなか選べないもんだな・・・。どうしようかな・・・」
「せ、刹那! あの、こ、こんなのは・・・どう?」
「え? 青と白で、長さは膝辺りのやつですか・・・・」
「ほ、他にも種類あったんだけど、刹那には一番これが似合いそうだったから・・・・・」
「・・・・・」
「だ、だめかな・・・?」
「いや、結構いけると思いますよ! ありがとうございます!」
「そ、そう。わ、私か選んだんだから当然よ! ほら! レジ行くわよ!」
「わ、わかりました!」
{よかった・・・。気に入ってもらえて・・・}
最近先輩よりになっているのは気のせいでしょうか・・・?(汗
これからも「殺し屋」をよろしくお願いします!