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第26話 何だか足りない・・・

何とか午前の授業をやり過ごし、ようやく昼食の時間になった。鞄から玲菜の作ってくれた弁当を取り出し、いつも昼食を食べている中庭へと向かう。席に博人はいなかったから、もうとっくに中庭にいるのだろう。・・・・・あいつ本当に恵利が好きだな。俺も好きな人ができたらあんなふうになるのか?

中庭に出ると、すでに博人と恵利が座って弁当を広げていた。手をつけていないから、たぶん俺を待っていたのだろう。


「・・・・あれ?」


そういえば、理恵さんがいない。いつもだったらもうとっくに座って待っているはずなのに・・・・・どこに行ったんだろ? トイレかな?


「お、来たか。ほら、とっとと座れよ」


「そうですよ、早くこっちに来てください」


言われて、刹那は三角形になるように2人の真ん中ら辺に腰を下ろした。


「あのさ、理恵さんはどこに行ったんだ? トイレ?」


「お前な、普通女の子にそうゆうことは聞かないもんだぞ?」


「姉さんは最後の大会に行ってますよ。確か、今日が全国決勝だったはずです」


全国決勝? ・・・・・あぁ、だから理恵さんいなかったのか。って待て、そんな話聞いてないぞ?


「それ、いつ聞かされたっけ?」


「朝のミーティングで聞かされたろうが。今日はソフト部が大会でいないって」


「・・・・・初耳だぞ、そんなの」


「当たり前だ。お前寝てたろ。聞こえるわけないだろが」


・・・・・なるほど、俺が寝てる間にそんなことが・・・・・。どおりで何だか女子の数が少ない気がしたわけだ。朝のミーティングも馬鹿にするもんじゃないな。


「あれ? でも昨日一緒に遊びに行ったよな?」


「大会前の練習は負担を掛けないために自主練になるんです。家に帰ってから、姉さん素振りしてましたよ」


なるほど、そういうことか。じゃあ、つまり理恵さんは貴重な時間を割いて俺たちに付き合ってくれたわけだ。最後の大会前の休みなのに・・・・・申し訳ないことしちゃったかな。


「まぁ、そういうわけなので姉さんは今日いないので、3人でお昼です。じゃあいただきましょうか」


「「いただきま〜す」」


恵利のいただきます、に合わせて、刹那と博人は一緒に手を合わせた。

挨拶のあと、刹那は玲菜の作ってくれた弁当の包みを開けて、中身を見る。今日はベーコンのアスパラ巻きに、タコさんウィンナー。唐揚げとサラダ、というメニューだ。野菜をバランスよく入れて栄養を考えているのが、何だか玲菜らしかった。

弁当をつつきながら、今はいない理恵のことを考えてみる。・・・・・今は試合の最中か。だんだん暑くなってるから無理はしないでほしいな。熱射病とか、熱中症とか、なるかもしれないし・・・・・。まだ時期的には早いが、気をつけてだめってことはないだろう。


「ウィンナー貰い!」


「あ! だったら玉子焼きよこせよ!」


「ふん! 恵利の作ってくれたものを俺が易々と渡すわけないだろ!」


「理不尽すぎんだろ?!」


「あははは。姉さんがいなくても賑やかですね」


こうして昼休みの時間は過ぎていった。


ちょっと短いお話になってしまいましたが、次は長めのお話を載せたいと思っているので、勘弁してください(涙

これからも「殺し屋」よろしくお願いします!


追記:総合アクセス40000を越えました。皆様、本当にありがとうございます。これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

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