第五話 最期
前回のあらすじ
俺は死なない。その確信を持って戦闘に入る。体をバラバラにされようが、俺は何度でも蘇る。さあ、終わりにしよう。長きに渡る一族の因縁を。
究極神龍の技を使う。これで最期にしてやる。
「レン、お前のレーヴァテインは槍こそが最終兵器だ。……やれるな?」
「いつでも」
「なら共に行くぞ」
四つの宝玉を組み込み、戦意喪失している皇帝に向かって走る。
「究めに極め、神と龍宿りしこの天地の剣、今此処に轟け! 究極神龍・天地斬!」
腹にぶち刺し、渾身の力で打ち上げる。天井をも砕き、バイスは空に打ち出された。
「今だ! その槍を! 放て!」
「うぉらぁああああ!!!」
肩を壊すか壊さないかギリギリのところで思い切り彼はレーヴァテインを投げた。それはさっき俺が刺した腹にもう一度刺さり、そこから燃え上がる。
「ぐぎゃぁぁぁぁああ‼︎‼︎」
「まだ、終わらせない! 一族の無念、レンの故郷を滅ぼした罪、そしてその他諸々の、貴様が犯した罪は! こんな程度で許されるとでも思うな!」
究、極、神、龍の紋章を浮かび上がらせ、爆発する。そして更に、更に切り上げ、天の紋章が顕れる。奴よりも上空に立ち、持っている剣全てを奴に投げつける。そこに地の紋章。
「はぁぁぁああああ‼︎」
滑空状態になり、奴の頭から股先まで切り取った。そして斬の紋章。
地上に降り立ち、天地の剣を収めると大爆発が起きた。奴に刺さっていた武器は全て玉座に落ちた。
「師匠、やりましたね……」
「ああ、だがまだ戦争は終わりではない。ここの兵士を皆殺しにする」
「えっ……?」




