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LIVING LEGEND  作者: 星月夜楓
第七章 新たな目覚め
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第五話 レーヴァテイン

前回のあらすじ

レン、その祖母、クロス、そしてレンの家をデグラストルに時空間転移術を使い、飛ばした。

「……無茶苦茶だぜ」

「確かに。前にも見たことあるけどやっぱり慣れないものだね。ま、慣れるものでもないね」

「まさか、家ごと運ぶとはな……」

 デグラストルに着くと、しっかりレンの家が空き地に置いてあって安心した。失敗したらどうなるかと思った。

「……帰ったぞ」

「はい、おかえり。また無茶を……」

 苦笑いしながらクロスは聞いてきた。

「別に構わんだろう?」

「はあ、さよですか、って場合じゃない、この家ここにおいていいの?」

 宮殿のかなり近くに家を置いたのだ。

「いいだろ、別に。レンも楽になるだろう」

「やれやれね。レインの性格がぶれている気がするよ」

「……そうか?」

 俺なりの素直さというやつを出してみたのだが。

「……さて、そろそろお前の訓練のための場所を教えてやる」

 俺とレンは特殊部隊のみが使うことができる訓練所に来た。

「いっぱい器具があるな」

「ああ、ここは一般兵には使えないところだ。……ここでお前を短期間で強くさせる」

「そりゃありがたいぜ!」

「リベラル、こいつだ」

 特殊部隊隊長、リベラル・バッチェロ。この者は農民上がりだが、知識に富んでおり、様々な戦略をたててくれる。戦略担当は彼に一任している。

「これが噂の」

 ちなみにリベラルは兵の中で唯一俺に対して敬語を使わない。同等の関係であり、俺も気兼ねなく兵に関する相談ができる。

「レイバテイン・ユグドラシルです。よろしくお願いします!」

「元気がある。とてもレインとは似つかわしくないな」

「それは俺を貶しているのか?」

「まさか」

 お互いにフッ、と笑う。

「……レン、リベラルの訓練は俺がやったものよりずっと辛い。お前は耐える自信があるか」

「……」

 彼は少し後悔したかもしれない。俯き、考え込んでいる。そのうち顔を上げ、答えた。

「あります!」

「そうか、よし、リベラル、後は頼んだぞ」

「任せておきな。ユグドラシル、ついて来い!」

「はっ! ……必ずレーヴァテインを扱えられるようになるんだ……!」

 これからが楽しみになってきたな。一週間後にはかなり出来上がっているはずだ。

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