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LIVING LEGEND  作者: 星月夜楓
第三章 宝玉探しの旅
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第十話 絶滅

前回のあらすじ

聖都に訪れた俺。絶乱戦無一族と久々に話すことができた。そしてやがて来るであろうあの未来のために、俺は師匠に言伝を置いたのだ。

 念のため、絶と滅の生家を訪れる。奏銉門一家は、鬼の中でも上位にある一家である。

 家は静まり帰っていた。何故だ、子どもがいなくとも、親はいるはずなのに。

 無理やり扉を開け、中に入ったそこは荒れていた。

「どういうことだ。……異臭もする。まさか……」

 そのまさかだった。玄関辺りに絶と滅の両親が死んでいたのだ。つい最近殺されたようである。

「この切り口……」

 無惨にも切りざまれたその体。その切り方が見覚えがある。

「おんやぁ、誰かと思えばレインじゃねえか」

 殺気を感じ、後ろに飛び退いた。既に左手は天地の剣の柄を掴んでいる。

 家の中から絶が現れる。

「お前が……やったのか」

「そうだ。こいつら邪魔だったからなぁ……!」

「邪魔で殺していいと思っているのか」

「当たり前だ! こいつらは鬼の掟を破っていやがった。それだけじゃねぇ! 俺たちを侮辱しやがったからなぁ‼︎」

 もはや、絶、いやあの三人は倫理観はなくなっているというのか。

「絶……五月蠅い」

「滅、いいじゃねえか。獲物がわざわざこっちに来てくれたんだ」

「リーファン様の命令は絶対。戦闘回避」

「ちっ、うっせえな。わかったよ、わーった、おい、レイン! 次会ったとき、貴様はお陀仏なんだよ!」

「はしたない……」

 そう言って二人は消えた。こいつらは一体何をしていたのだ。

 家の中に入ると、何かを漁っていたようだ。部屋がぐちゃぐちゃになっている。

『ここに宝玉がある』

「なんだと……」

 あいつらは宝玉を狙っていたわけではなかったのか。

『この床を壊せ』

 オルレインの言うとおりにすると、穴が空いていた。

「この下か……」

 降りると、宝箱があった。そしてそれを開けると、''絶''の宝玉、''滅''の宝玉を見つける。

『この宝玉は、世界の生物を絶滅させる危険性を持つ。使う時は気をつけるがいい』

 名前からして危険そうだな。

「承知した」

 何故、このようなものをこの一家が持っていたのだ。

 いや、それは問題ではない。あいつらが探っていたものの方が問題だ。

 ただ、今は魔王と神龍を殺す方が先決だ。

 これで残り三つ。

 まずは魔王をこの手で殺す。

「それはそうと、中心部に行かねばな」

『その必要はなくなった。もう聖都に用はない。ここにある宝玉は全て回収した。時は満ちたぞ、私よ。さぁ、魔王の住処に向かおうではないか』

「そうか……」

 いよいよこの時が来たのか。俺は勇者などという名目も忘れ、ただひたすら復讐の怨念に取り憑かれていた。

宝玉、残り三つ。闇、龍、神を残すのみとなる。

因縁の相手のはずなのにそれほど本編では絡みのない三人。いずれ過去の話をやるのでそこで。

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