表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LIVING LEGEND  作者: 星月夜楓
第二部 復讐者であり勇者
26/106

第二部 プロローグ

 あれから二年が過ぎた。まずは一年目にやっていたを話そう。それは天地人の研究と、俺の出生事情だ。

 天地人、それはかつて古来に存在した種族。あまりに弱い種族であるため、他の生物に触れるだけで死ぬというものだった。だとしたらどうやって食事を取っていたのか、など様々な疑問が浮かぶが実際に存在していたため、問題はなかったのだろう。次に、彼らに性別はない。見た目は生まれた時に脳内で決めるらしい。よくわからないな。要するに望む姿を本能で決めるということか。

 そして、ある時、宇宙より隕石が降ってきた。メテオウロボロスインフィニティと呼ばれるその隕石は、無限に増長を繰り返し、星を喰らう隕石だった。人類は逃げたが、天地人によるある儀式のおかげで隕石は破壊された。その儀式とは、天地の勇者の召喚である。全ての天地人を犠牲に、七人の天地の勇者を召喚したのだ。勇者は隕石を破壊し、この世から去った。そしてこの時、原初の天地人は消滅したのである。次に天地人が現れたのはつい最近のことである。デグラストル王国の最初の国王、いや、正確に言えば最初の国王となるはずだったレイグランズ・ダグラス・デグラストル、その者が天地人だという。それも原初の。なんでも神より授かりし天地人らしい。その天地人は、かつて存在した天地の勇者の生まれ変わりともいう。天地の勇者であれば、原初の天地人の弱さを無効にできる。なんとも都合の良いものだ。そしてその息子、レイグランガ・ダグラス・デグラストルもまた天地人であったという。しかし、この天地人は後来の天地人であり、原初の天地人とは全く別のものとなる。この後来の天地人に俺が当てはまるらしい。なお、デグラストル王国は代々名をレイグランの後の一文字を変えるだけという制度を持っている。つまり、俺は、俺の本名は、レイグラン・ダグラス・デグラストル。俺のは付け加えられていなかった。ンを二つ続けるのは不自然だしな。

 そして俺もまた天地の勇者の生まれ変わりだという。後来の天地人は、原初の天地人と天空人、 天空人と地底人、天地人と魔人族との掛け合わせのみに極稀に発生する現象らしい。ちなみに世界の法則(世界

の法則とは、天界の長、神龍によって決められた法律)によれば、天空人と地底人の掛け合わせは禁忌とされ、それを犯したものは罰として処刑されるという。ただしその子どもに罪はないため、何もされることはない。

 そう、ここから俺の出生の謎に関わってくる。

 父親は地底人、母親は天空人。交わるはずのない二つの種族は、禁忌を犯し、交わった。そして俺、双子の妹のレイスが生まれる。そして両親は殺された。だが、殺したのは天空人ではない。殺したのは魔人族。俺の本能がそうだという。両親の仇は魔人族であると。その長、魔王こそが俺が復讐したい存在。

 その後、鬼に引き取られた俺は、いつかの説明の通りだった。妹の方は、別の家に養子になっていた。

 まだまだ謎の部分があるが、ひとまず判明したのがデグラストル王国国王の跡取りであること、だ。ちなみに兄であるレイバは最近光の国の会議に向かう途中に暗殺された。兄は地底人の父と、地底人の女の間にできているため、腹違いの兄弟であった。兄のこともまた、死んだことで知らされたのだ。今、デグラストル王国には王が不在という状況である。今すぐにでも行きたいところだが、まだその時ではない。

 さて、二年目に行ったのは、天地の剣と天地の衣の回収。天地の剣は、世界最高峰の山の頂上にあった。歩くのが面倒だったので、既にコントロールできるようになった翼で一気に頂上まで辿り着いた。そして軽く抜けた。それは勇者だと剣が見抜いたからか。剣は独特の形をしていた。刀身は龍の鱗でできているみたいだ。緑色である。

 そして天地の衣だが、その山の地下に眠っていた。近付くと、俺と衣が共鳴した。俺の胸から心臓が飛び出したと思いきや、核と呼ばれるものが飛び出したのだ。この丸い核が破壊されれば死にかけるらしい。予備があるため、それを交換すれば死なずに済むみたいなのだが。天地人は謎である。天地人は四十五歳丁度になると寿命で死ぬらしいが、それまでは基本死なない。

 さて、色々と説明したが、ここで一度区切ろう。俺もわけがわからなくなってきたところだ。しかし、何故ここまでの情報が集めることができたな。普通であれば、こういうのは重要秘密になるというのに。

 次にやるべきことの前に、一度温泉街に行こうと思う。疲れた体を癒すためだ。それと、人間態というのもがあり、人間そのままとして擬態することもできるようだ。翼、核が引っ込む感じである。今までの姿ということだ。それと、まだやったことはないが、龍態、擬龍態というのがある。いずれ使う時が来るだろう。

 では、温泉街に行くとしよう。

設定回。前回から少し時間が空いたので矛盾しているかもしれません。気付いたらまた修正しますね。

ようやく本番の第二部です。私の中二病が加速します。

あ、それぞれの部に隠しサブタイトルが存在します。第一部は狩人のレイン。では、第二部はなんでしょうかね。答えは第二部エピローグにて。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ