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LIVING LEGEND  作者: 星月夜楓
第三章 古代編
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第五話 雪山の守り神

「確かここら辺のはずだ」

 山頂付近、この近くに祠があるはずだ。

「これじゃない?」

 雪に覆われていたが、払うことでそれを確認することができた。

「これを壊せば戦闘開始だ。いよいよクロスの実力が見れるな。……今までは怪我したり、時間稼ぎだけだったしな」

「言わないでよ」

 言葉の割には笑っている。

「悪い……」

「別にいいのよ。今回で見せつけてやるんだから」

「そうか……頑張れよ」

 鼻息を荒くする彼女。そこまで意気込まなくてもいいと思うが。

「よし、起動するぞ」

 石碑を拳で壊す。

「その腕でどこからそんなバカ力が……」

「……来るぞ」

 雪崩が起き、そこから大きなトカゲが出てきた。

「うわぁ、気持ち悪い」

「……一応、守り神のはずだが」

 のそのそとこちらに近づいてくる。

「いやぁあああ! こないで!」

 などと言いつつ、近付くクロス。そして顔面を切り刻んでいた。

「死ね! 死ね!」

 何と横暴な切り方だ。

 トカゲ、ではなく守り神・ルグトは体を翻し、尻尾を彼女に叩きつける。飛んできた彼女を支える。

「いったぁ……あ、ありがとレイン」

「……問題ない」

「あんのクソトカゲ!」

 彼女の性格が逆転している気がする。

「少し落ち着け……」

「良い!? レインは手を出すんじゃないわよ!」

「あ、ああ……」

 どうしてこうなったのか。

 無惨に斬られたトカゲは呆気なく死んだ。

「見掛け倒し……」

「ふん、こんなの死んで当然だわ」

「……あくまで、前座というわけか」

「さっさと村に帰ってさっぱりするわよ!」

「……そうだな」

 水浴びをしたら彼女は冷静になってくれるだろうか。

守り神のくせにどちらも弱い?

理由はいずれわかります。

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