第二話 出会い②
――小さな錘は針を動かすために。
× × ×
――ヴァンデルング砂漠――
「それにしても、これを人力で引いてきたのか?」
「いや、駱駝に引かせてきたんだがな。襲われた時に逃げちまったんだ」
荷車を見てみると、確かに手綱のようなものが千切れている。
この地域のキャラバンは、大量の商品を運ぶために駱駝を利用している。過酷な状況下でも馬以上の力を発揮できる改良種で、厳しい日照りが続くここの砂漠では重宝される。でもお高いんでしょう、と思いきや、普通の商人なら2頭は買える値段だと聞いたことがある。
「これからどうするんだ?」
「商品はほとんど駄目になっちまったからなぁ。かといって引き返そうにも距離がある」
「それなら町に来るといい。コイツの首で駱駝ぐらいは賄えるだろ」
そう言ってカケルは縄で縛られたカツァリダを親指で指す。
ご苦労なことに、この灼熱地獄の最中、略奪を狙って潜んでいる輩は結構いる。下っ端程度では捕まえてもあまり意味がないが、リーダー格ならば少なからず懸賞金がかけられており、その賞金を目的とした用心棒も多い。
「だがあんた、賞金稼ぎじゃないのか?」
「違う違う、俺は自警団だよ。お前ら商人には、『便利屋』って呼ばれてるけどな」
それを聞いて、商人の顔がちょっとだけ明るくなった。
便利屋、なんて呼ばれているものの、名前負けしない程、いや、その名前以上に様々な面で功績を残し続けているのは事実。途方に暮れた時に頼りになる存在がいるのは、誰しも安堵できるのであろう。
「いやー、助かるよ。そうなると問題はコレだな」
駱駝が引いてきたという荷車。中の荷物は少ないものの、人数がそれほどいない上に、いるのは非力な商人だけ。用心棒は怪我をしていて動けない。引いていける動物もいない以上、手段は選べない。
「とりあえず全員で引いていくしかないな。交代できるだけの人数もいないし」
「よし。おい、みんな! 便利屋さんと一緒に運んでいくぞ!」
「……その呼び方はやめてくれ」
芋虫のようになっている盗賊の頭を車に乗せ、イルティダートを目指して歩いていく。
○ ○ ○
――市場都市イルティダート周辺――
町がすぐそこに見えてきた。灼熱地獄もあと少しでお別れだ。
オレンジの太陽が半分隠れ、もうすぐ沈もうとしている。
砂漠というのは、昼間は真っ赤に燃え上がって厄介だが、夜は真逆で、青白い死の呪文を唱えるモンスターへと変貌する。昼間の暑さの方が印象に強いが、夜の極寒地獄の方が段違いに怖い。そうなる前に帰れたのは、むしろ運が良かったのかもしれない。
結局、件の少女は見つからなかった。盗賊の騒ぎで捜し回れなかったというのもあるが、今日はもう諦めた方がいい。
「悪かったな、手伝ってもらって」
「いやいや、どうせ俺もここに帰ってくるんだしね」
「でも、他の仕事もあったんだろう?」
「それが全然……、ん?」
カケルの視界に入ったのは、オレンジ色の光が射す砂漠に一際目立った、白い何かだった。
目を凝らしてみる。この町に向かって倒れた、人の姿。
カケルの様子を見て、商人たちの足が止まる。
「どうしたんだ?」
「……」
答えもせず、カケルは車の中に飛び乗って、用心棒の腕に触れた。さらに脇に装備している二丁の銃を取って、さっきの人影へと向かっていった。
「悪い、ちょっと先に行っててくれ」
「お、おい」
モヤモヤしたものを感じながらも、商人たちは町へと入っていった。
一方で、カケルは確信を持っていた。
(あれは間違いなく泡瀬が言ってた通りの……、だがこんな所で何を?)
砂を蹴り上げながら、人影へと駆け寄っていく。近づくにつれて、その姿がハッキリと見えてきた。長い銀髪で白いワンピースを着た少女。倒れてから時間が経っているのか、少し砂を被っていた。
カケルが立ち止まって手を伸ばす。
そこへ、同じように手が。
「ん?」
「あら?」
カケルの目の前にいたのは、黒いヒラヒラとした服を着た、まさに人形のような、所謂ゴスロリ姿。目の前に倒れている少女より年上の、しかしまだあどけなさが残った感じのする女の子。肩まで垂れたピンク色のツインテールが微かに揺れ動いた。
次の瞬間、彼女から貰ったのは「ごきげんよう」という上品なあいさつでも、「どちら様?」という優雅な問いかけでもなく、迷いのない拳だった。
「あぶっ!」
カケルは後ろに跳び、紙一重で回避する。勢いでフードがはだける。着地と同時に銃を構えて相手を牽制する。
「お前、どういうつもりだ」
「あらら? 避けられてしまいました。当てたつもりだったのに」
桃色の瞳と目が合った。年相応でない、どこか冷めたような、生気を感じない無機質な目。
顔といい背格好といい、等身大の人形のようだ。フリルの付いた黒い日傘を持ち、靴は星柄の入った紺のブーツ。さっきの鋭い拳を除けば、ただの華奢な少女にしか見えない。
「先程のお兄さんですか? それにしては随分と見た目が変わってますね」
その言葉に一つのことが浮かんできた。
「お前か、あのキャラバンを襲ったのは」
「御名答。ということは先程の方のお知り合いでしょうか。武器は同じようですけど」
余裕綽々といった態度。銃を向けられているというのに、恐怖一つ感じていない。
(能力者だろうな。それも、銃が役に立たないタイプだろう)
銃を取ったときに、用心棒の能力は確認済みである。銃弾の軌道を操る、干渉系のオリジン。操れるのは撃ってから着弾するまでの間。それほど使い勝手の悪い能力ではない。
「どうせまた、手品みたいな弾を撃ってくるんでしょう? 彼のボロ負けした姿を見たのでしょうに」
「そいつはどうかな。俺は別人なんだぜ?」
余裕を見せたものの、嫌なイメージが浮かんでくる。血の滲んだ包帯でグルグル巻きの、ミイラみたいな男の姿が。もはや誰なのか分からない状態になった、自分の姿が。
カケルは首を振って、頭からイメージを払拭する。
「お前の目的はなんだ?」
手が汗で湿りはじめる。額にも嫌な汗が噴き出してくる。
「あらら? どうしたんですか、その汗」
「砂漠だから暑いんだよ」
「可愛そうですね、もう日が照っていないというのに。この日傘、お貸ししましょうか?」
「それは必要ない。お前をどうにかしたらさっさと帰る」
「そう。……わたしも帰りたいですし、さっさと終わらせてしまいましょうか」
少女の人形のような顔が、無機質な笑いを浮かべた。カケルの背筋に悪寒が走る。
刹那、水飛沫のように砂が飛散していた。
カケルは砂煙に向かって、闇雲に銃を撃つ。だがすでに標的はいない。
(どこだ!?)
前にはいない。
左にも。
右にも。
後ろにも。
「!」
咄嗟に転がる。直後、突風がカケルを襲う。
辺りに再び砂が舞い上がった。
「っ!」
カケルは体制を立て直す。
煙の中から少女が飛び出てくる。正面。傘を地面に刺して軸にした蹴り。
再び転がる。頭を掠るものの回避。
起き上がると、すでに少女はいない。
(どんな動き方してるんだよ、コイツは!)
恐怖を感じさせることが出来ず、挙句狙いが付けられない以上、遠距離武器はネックになるだけだ。銃をホルダーにしまい、次の攻撃に備えながら考えをまとめる。
四方にはいない。そして、先程の衝撃。砂の舞い方から察するに、
「上かっ!」
カケルはその場からバックステップで遠ざかる。直後、衝撃。
少女が飛び出してくる。
「読めてんだよ!」
右ストレートに対してしゃがんで足を狙う。
が、
「あらあら」
左からフルスイングされた傘が、カケルの無防備な後頭部にヒットする。
「おぐぁっ!」
勢いのまま弾き飛ばされる。
そこへ追撃。腹への蹴り。寸でのところで手を交差させる。
嫌な予感がした。
腕の骨が軋む。そのまま吹っ飛ばされた。
蹴られた方へ転がりつつも、何とか体勢を立て直す。
(なんつー一撃だよッ)
あの体からは想像もつかない、鉄の塊をぶつけられたような威力。
少女はフワッ、と優雅に着地。日傘を差し直す。
あれほど激しい使い方をしたというのに、骨の一本すら変形していない。あれもただの傘ではなさそうだ。
両腕はまだ痺れている。上手く力が入らない。
(能力は何だ? 身体能力を強化するとか?)
結論を出すには、あまりにも情報が少なすぎる。
「あら、仕留め損ねてしまいました。次は外しませんよ」
「お前のオリジン、一体何なんだ?」
「オリジン……? ああ、これですか。それ、答える人って実際いるんですか?」
「疑問文に疑問文で返すな」
「あらあら、そんなに怒らずとも。答えを見つけるのも案外楽しいですよ、わたしは嫌ですけど」
無邪気な笑みが、カケルの恐怖を煽る。
戦闘において、情報の不足は敗因に直結する。
(相手に触れさえすれば一発なんだが、そう簡単にはいかないだろうな)
触れることが出来れば、あの盗賊と同じように反撃が可能になるだろう。
(多分、攻撃は打ち消せないだろうな。受け止めるぐらいはできるか)
炎や電気のようなものは、同じものを操る能力者には通じない。
だが、この少女は違う。蹴りや傘は普通の打撃である。
「どうです? 答えは分かりましたか?」
少女は嘲るように言う。露骨に攻撃を誘っているのが分かる。
「もう一度くらってみます? そのあと考えることが出来れば、ですけど」
傘をくるくると回しながら笑っている。
日はもうほとんど見えなくなり、その反対側ではもう星が輝きだしている。急激に気温が下がり始め、先程まで汗をかいていただけに一層寒さを感じる。疲労も相まって、体が重い。
「……ああ、そうだな」
カケルは拳を構え、攻撃に備える。
場の空気が張り詰める。ただ、風の音だけが通り抜けていく。
(なんとなく見当はついてきたな)
二度の攻撃において、どちらも砂を利用してこちらの視界を奪った。つまり、一目見ただけで能力が判断できる可能性があるということ。そして始めは必ず上空からの攻撃だったこと、また、いくら砂とはいえ、姿が隠せるほどの高さに上げるには相当な力が必要となること。
単純に筋力を上げただけならば、二度目の攻撃で傘を振り回したとき、少なくともカケルが立てなくなるほどの威力は出るはず。更に、続け様の蹴りは後ろに振り上げてからだった。
(つまり、コイツの能力は……)
カケルは地面を蹴り、相手へと向かっていく。
「あらあら、真正面からなんて。いいでしょう」
少女は傘を振るって、砂を巻き上げた。礫がカケルに襲い掛かる。
「くっ、何度も同じ手は食わねえぞ」
視界がはっきりするや否や、攻撃に備えて見上げる。
(……誰も……居ない!?)
「どこ見てるんですか?」
視線を下に戻すと、すでに相手は懐に潜り込んでいた。
顎を狙ってのアッパー。カケルは寸でのところで体を逸らす。
不意に足を掛けられ、カケルはバランスを崩す。
倒れてすぐに両足を踏みつけられる。
「ッ!!」
足に大岩を叩きつけられたような衝撃。
明らかに少女の重さではない。
(やっぱりそうか)
「お前のオリジン、分かったぜ」
「そうですか、それは良かったですね」
カケルの足がミシミシと悲鳴をあげている。まるで、鉄でできた人型の錘でも乗っているかのように。
「重さを操る、だろ?」
「御名答。正確に言えば、違いますけど、ね!」
「!!」
カケルが銃を取って構えようとした瞬間、両手も押さえつけられる。至近距離まで顔が近づく。
「う、腕を封じられようが、銃弾を撃てれば、いいんだよ」
「じゃあ、引き金が引けないくらい押さえつければいいんですね」
「ッッ!!!」
声にならない悲鳴が出る。
「わたしのオリジンの名は『乙女の一喜一憂』。体重なんかをいじれるんですが、加減が難しくてしょうがないんですよ」
次第にその重量が増してくる。
引き金を、引き金を引きさえすれば、カケルはその一心で指を動かす。グリップに引っ付いた人差し指を伸ばそうと力を込める。
手を握った状態で、その手首の少し下を強く握ると、手のひらを開きにくくなる。力量に差があれば、一切動かすことが出来ないであろう。
まさに狙ったかのように、否、おそらく狙ったのであろう、総指伸筋と呼ばれる筋肉――手のひらを握ったり開いたりする際に使う筋肉を押さえつけ、指を満足に動かすことさえ出来ない。
(動け……! 動いてくれ……!!)
痛みに加え、異常なまでの圧力によって、動かすことは絶望的に不可能である。
他に手はないか、カケルの中で打開策を探り続ける。何か手はあるはず。思いついた方法を頭の中で試しては次の案を考える。
「このまま四肢の骨を折ってもいいんですが、何分面倒事は避けるように言われてるんですよね」
我に返ったカケルの目の前には、ただつまらなそうな表情があった。クドイほどの制限付きで行動してるような、ヤレヤレと言わんばかりの表情が。
「十分手足を使えなくしたでしょう。あとはちょっと気を失ってくれればそれでいいです」
フッと、カケルの左手が軽くなる。
「では、いい夢を」
「……お前がな!!」
「!」
銃声。それは紛れもなく、カケルの左側から聞こえた。
「やってくれますね!」
少女は咄嗟にカケルの足を踏み台にして後ろに跳び上がる。その衝撃で、一際体重のかかったカケルの左足から嫌な音がした。
「ぐぅぁっ!」
銃弾のコントロールはまだ続けられる。一発だけ放たれた鉛弾は、ターゲットを打ち抜くまで止まることはない。たったの一発でも心強い。
少女が傘で振り払う。銃弾に当たり、金属音が響く。銃弾の軌道は逸れ、わずかに外して少女の足元へと消えた。
「そんな底力を持っているなんて驚きです。しかし、ダメージは少なくないはずですよね」
嫌なところをつかれた。確かに銃を握っているだけでも辛い。上手く指先に力が入らない。おまけに左足は折れているのだろう、決して動かしてはならないと言われているような、そんな感覚がする。
「その足ではもはや動けないでしょう。仕方ないです、後で彼には謝りましょう」
そう言うと、彼女は空高くへと跳び上がった。
――まずい。
何度も見たあの衝撃が蘇る。
(あの一撃は絶対にかわさなきゃならない。
さあ、そこで問題だ! この折れた足でどうやってあの攻撃をかわすか?
三択――一つだけ選びなさい。
答え1.イケメンのカケル君は突如反撃のアイデアがひらめく。
答え2.仲間がきて助けてくれる。
答え3.かわせない。現実は非情である。
答え2はまず期待できない。かと言って、みすみす3を選ぶようなことはしたくねえ。とすれば……)
ふと、先刻の映像が頭をよぎった。弾かれた銃弾。その勢いは、傘に当たっても変わることはなかった。
「何をボーッとしてるんですか」
上を見れば、もはや点にしか見えないほど離れたところで、少女が傘を向けてきている。
「多少外れてもこの距離なら大丈夫でしょう。では」
声が届ききる前に真っ黒な傘がカケル目掛けて落下し始める。
「くそっ、やってやるぞ」
カケルは銃を構え、がむしゃらに連射した。乾ききった銃声が鳴り響く。
「この速さにぶつかったところで、ただ弾かれて終わりですよ!」
刹那、途轍もない音が空間を支配した。
○ ○ ○
「あら?」
砂埃が舞い、風圧で髪がなびき、傘の動きが止まった。
それなのに、彼女の体は地面より傘一本分以上離れている。
赤い液体は少しも見当たらない。
「一体、何が……ッ!」
少女の肩に熱い痛みが走った。ちょうど、小さな玉が無理矢理に穴を開けて、通り抜けて行ったかのように。
砂煙がおさまり、彼女の視界が開ける。
「何故!? どうしてあなたが、無傷のままで!!」
そこには、横座りの状態で、銃を構えた姿が。足の骨は折れ、腕の筋肉も傷ついて、それでもなお闘志を燃やし続ける、そんなカケルの姿があった。
「ははは、案外うまくいくもんだな。俺って天才かも」
「何をしたの!」
それに答えるように、傘を指差す。
「な、これは!」
そこには幾つもの銃弾が、止まっている。否、止まりかけるほどの速度で動いているのだ。その中でほんの一部が傘にぶつかり、蝸牛ほどの速度で逸れていこうとしている。
「あの時思ったのさ、軌道は簡単に逸れてしまう。じゃあ、弾速は? 物にぶち当たったら減速するのが普通だよな。でも傘に弾かれた弾丸はそのままの速度で動いていた……気がしたのさ」
「そんな、賭けにも程がある!」
その言葉に対する返答は、彼の気の抜けた笑い声だけだった。
地面に着地した少女は、被弾した肩を抑えながらカケルを見ている。
彼はゆっくりと銃を向けてから口を開いた。
「さっきどさくさに紛れて、高速の弾を二発撃った。一発はお前の肩に、もう一発は今お前を狙っている」
「……つまり、退け、と?」
「あんまり人を傷つけるのは御法度なんだよ。お互いな」
弱ってはいるものの、鋭い目つきで語りかけるカケルに、少女は溜め息を一つ吐いてから言った。
「分かりました、今回は諦めましょう。ですが、来ないわけではないですから、気は抜かぬように」
* * *
突然の来訪者が帰り、日がすっかり暮れてから、カケルの元へ一人駆け寄ってくる者がいた。
「お~い、大丈夫~?」
「大丈夫に見えるかよ」
救急箱を手に持った泡瀬が、手を振りながらカケルの元へと到着した。
「今日は何やらかしたの?」
「左足骨折と両腕の筋肉損傷」
「それくらい平気でしょ、男の子なんだから」
「お前の中の男の子は超戦士かなんかなのか?」
色々冗談を言いながらも、泡瀬は丁寧に手当てを始める。
「何があったのさ、こんなボロボロになって」
「お前の言った通り、ヘビーな奴が出たんだよ」
「え、やっぱ砂漠って重力が強いんだ」
「……たまに核心をつくこと言うから怖いんだよな」
泡瀬はキョトンとした顔で首を傾げている。このことは帰る途中にでも話してやろう。俺が「もう今日は疲れた」というと、泡瀬は腑に落ちない表情をした。
「う~ん、とりあえず事務所に戻ろうか、もう遅いし」
「俺歩けないんだけど」
「あの~昼間の商人さん達? があとで来てくれるよ」
その言葉で、ふとカケルは「あそこにいる子、保護対象だから頼む」と指を指した。渋々と泡瀬が歩いていき、静かに背負った。
「今日は泊まりだと思って、寝床用意したよ」
「どうせお前はベットに寝て、俺は床に布一枚だろ?」
「いいや、おめでとう、今日はソファーだ、毛布も全身カバーできるよ」
「わーい、やったー。とでも言うと思ったか」
そんな他愛もない会話を続けながら、今日という日が終わった。
どうも。
とりあえず区切りがついたので、次の話の前に情報公開をします。シンプルに書けばいいかな、と思っていたのですが、『伏線的なものを張っておきたい!』と思ったので、それっぽい感じに書いてます。情報ファイルに関しては何時読んでも大丈夫だと思います。飛ばしていただいて構いません。
登場人物の情報は次話+次の情報公開で。まだ、何をどう書くかは決めてませんが。
では、次話も気長にお待ちください。