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独りきりの獣。  作者: 水城
プロローグ
3/5

3


いつだって、僕は”獣”。


酷い時には”化け物”。


どうして人は力を恐れるのだろう?


どうして人は畏怖するのだろう?


僕は至って普通。


僕は単に遊びたかっただけ。


僕はただ、一緒に、ケンカをしたかっただけ。


ただ、暗い世界に没頭する、彼らに憧れただけ。


僕はただ、外に出たかっただけ。


僕はただ、人と話してみたかっただけ。


僕はただ、人とケンカをしたかっただけ。


僕は、僕は、僕は…



「バ、バケモノォォォォオオオオオオオオ!!!!!!!!!」



僕は化け物じゃない。


化け物じゃないよ。


僕は、ただの、弱虫。

ただ、力が、極端に強いだけの、ただの、人間。


夜の世界にあこがれた、ただの…人間。


人が、化け物と呼ぶのは、どうしてだろう?

人がこの力を恐れるのは、強すぎるから?

僕は、ただ、ケンカを。


皆で一緒に、仲良く…。


仲良く?


仲良くなんて、したことない。


仲良くしてくれない。

それは、力をふるいすぎたから?


僕は、敵を。

僕に向かって来る敵を倒し過ぎたのか?


気付けばいつも、遠巻きにされた。


気付けばいつも独りきり。


気付けばいつも、周りは赤。


赤々と染まっていた。


これは、やりすぎた?


力加減はいつもできない。


力が強すぎるのはいけない?



僕の力は…産れ持っての力じゃないのに。


ねぇ。君たちと僕、やっぱり違うの?


僕は”化け物”なの?


ねぇ、教えてよ。



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