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事故死からの転生、神級封印システム解除……なのに俺はただの普通の生徒でいたかっただけ。世界よ、俺に平穏をくれよ!?  作者: Gautam mundhava


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第49話 頂点の刺客 ―選別の刃―

外界都市、上位層。

空気が変わる。

静かに――だが確実に。

“何か”が降りてくる。

ガウタムは立ち止まる。

ディヤも気づく。

探索者が低く呟く。

「……来るぞ、本物が」

次の瞬間――

空間が、音もなく裂ける。

そこから現れたのは――

一人の存在。

人の形。

だが、その輪郭が“揺れている”。

まるで存在そのものが刃のように鋭い。

足を一歩踏み出すだけで、空間が切り裂かれる。

「……ガウタム」

その声は静か。

だが、逃げ場はない。

「上位勢力よりの命令」

目を上げる。

冷たい瞳。

「お前を――測る」

探索者が顔をしかめる。

「“選別の刃”かよ……」

ディヤが小さく呟く。

「強い……」

それだけで分かる。

今までの相手とは、次元が違う。

ガウタムは前に出る。

「来い」

短い一言。

刺客が微かに頷く。

そして――

消える。

次の瞬間。

斬撃。

空間ごと切り裂く一閃。

だが――

ガウタムは動かない。

斬撃が届く直前。

灰金の光が“収束”する。

一点に。

衝突。

音が消える。

そして――

斬撃が止まる。

刺客の目がわずかに動く。

「……受けたか」

ガウタムは静かに言う。

「軽いな」

その瞬間――

刺客の存在が“変わる”。

さらに鋭く。

さらに深く。

「ならば」

今度は連続。

無数の斬撃。

時間すら切り裂く速度。

だが――

すべてが止まる。

ガウタムの周囲で。

触れられない。

届かない。

探索者が呟く。

「……触れられてない?」

ディヤの目が細くなる。

「違う……」

「触れてるけど、“成立してない”」

その通りだった。

ガウタムは“攻撃を受けている”。

だが――

成立していない。

存在が、それを拒否している。

刺客が初めて一歩下がる。

「……異常」

だが、その目は冷静。

「では――次」

その瞬間。

彼の姿が消える。

完全に。

気配も、存在も。

探索者が目を見開く。

「消えた!?」

ディヤが周囲を見る。

「どこ……」

だが――

ガウタムは動かない。

ただ一言。

「そこだ」

手を伸ばす。

何もない空間へ。

そして――

掴む。

その瞬間。

刺客が“現れる”。

完全に捕らえられた状態で。

空間が震える。

刺客の目が見開かれる。

「……なぜ見える」

ガウタムは静かに答える。

「全部、繋がってる」

その言葉。

そして――

軽く、押す。

衝撃。

刺客が吹き飛ぶ。

遠くへ。

完全に。

静寂。

探索者が呟く。

「……終わった?」

だが――

違う。

空間の奥。

刺客がゆっくりと立ち上がる。

無傷ではない。

だが――崩れていない。

そして。

初めて。

“笑う”。

「……なるほど」

その声には、僅かな高揚。

「測定完了」

一歩、後退する。

「現時点では――排除不可」

その言葉が響く。

上位勢力への報告。

ガウタムは静かに立つ。

刺客が振り返る。

「次は――本体が来る」

その一言。

そして、消える。

空間が戻る。

静寂。

ディヤが息を吐く。

「……これが、本気?」

探索者が苦笑する。

「いや」

「今のは“前菜”だ」

ガウタムは空を見る。

その奥。

さらに上。

(……来るな)

だがその目に、恐れはない。

ディヤが横に立つ。

「一緒に行くよ」

短い言葉。

だが強い。

ガウタムが頷く。

「ああ」

三人は再び歩き出す。

だが今度は――

迎え撃つために。

物語は、完全に頂点へ。

――続く。

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