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事故死からの転生、神級封印システム解除……なのに俺はただの普通の生徒でいたかっただけ。世界よ、俺に平穏をくれよ!?  作者: Gautam mundhava
Chapter 2

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エピソード16 玉座の記録者

落下は、突然止まった。

音もなく。

衝撃もなく。

ガウタムは静かに着地する。

そこは、塔の最上階。

円形の空間。

壁は存在しない。

ただ、無限に続く空。

その中心に――

一つの玉座。

黒でも白でもない。

光を吸い込み、同時に放つ奇妙な質感。

融合率:100%

安定率:不明

小さな“目”が、玉座の上空に浮かぶ。

今は一つだけ。

『最終試験』

文字が空に刻まれる。

『座るか、壊すか』

ガウタムは玉座を見つめる。

触れていないのに、

記憶が流れ込む。

無数の世界線。

選ばれた者たち。

そして――

座った瞬間に、

“観測者”へと変わった存在。

「……代替装置か」

玉座は、王の席ではない。

監視装置。

世界を記録し、

逸脱を修正する存在。

つまり。

前の観測者も、

ここに座った“誰か”。

足元の影が揺れる。

黒い翼が、ゆっくりと広がる。

誘惑ではない。

理解。

『座れば、全てを救える』

声が響く。

今度ははっきりと。

『座らなければ、崩壊は止まらない』

遠くの空がひび割れる。

複数の世界が、同時に軋む。

選択を迫られている。

ガウタムは静かに息を吐く。

「救うために縛られるのは――違う」

一歩、玉座へ近づく。

だが。

座らない。

拳を握る。

紫の光が溢れる。

「観測は、支配じゃない」

その瞬間。

玉座に亀裂が入る。

小さな目が大きく見開かれる。

『異常』

『後継拒否』

空間が震える。

玉座が崩れ始める。

だが、崩壊の奥。

その下に、もう一つの構造が見える。

巨大な機構。

玉座は“端末”に過ぎない。

本体は、さらに上。

空のさらに向こう。

ガウタムは笑う。

「なら――本体を壊す」

上空の目が増殖する。

無数の視線。

無数の圧力。

だが彼は、もう迷わない。

紫の光が爆発する。

塔が揺れる。

空が裂ける。

玉座が完全に崩壊する直前――

新たな声が響く。

『適格者確認』

静寂。

世界が止まる。

『観測者候補、再評価開始』

ガウタムの瞳が、ゆっくりと輝く。

これは終わりではない。

昇格の拒否は、

挑戦の開始。

――続く

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