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愁愛

作者: 市川丸子

暖かい風が身体を湿らせてく

汗ばんだ身体は気だるい吐息をもらしてくわ

隣に座るあなたは背中で私をこばむのね

その場だけの愛なんて

残酷なことを平気でする人


次の予定なんて

ここで決めてくれなんいでしょう?

あなたの都合ばかりで決まってく

虚しさしかないのに

どうして離れようとすれば胸が痛むの


私の大事なものをあげてるのに

あなたは私をきちんと見てくれない

私の心の悲鳴なんて

聞くつもりもないんでしょう


今日も定時で帰っていくわ

あなたに私を刻んで証拠としてばらしたい

何もかも私のものに出来たらいいのに


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