3話 お昼ご飯と忘れ事
今日はもう少し書けたのでちょびっと投稿
午前4限の退屈な授業も終わり、昼休みに入ろうとしていた。
退屈な授業と言っても真面目に受けていたが、自分の進度的に言えば今日の授業は既習の範囲だった。
かなり暇ではあったので脳内にはファンタジーやテロリストを初めとする、妄想ド定番のラインナップが並んでいた。
やはり健全な男子高校生、脳内シュミレーションは得意とする所だ。
昼休みなので弁当を机に広げる。
弁当は毎朝自分で用意しているが、大した料理を作っている訳ではなく、卵焼きを焼いたり冷凍ご飯を温めて詰めたり、昨晩の残り物を入れたりと、手のかからないものではあるのだが。なので毎回今日のご飯は何かな、などとwktkすることはない。
「毎日偉いね。お弁当作って。」
同じく隣の席でご飯を広げる柊だが、机の上にはコンビニ弁当が置いてある。
「お前も自炊した方がいいんじゃないか?成長期なのに体に悪いぞ。」
「私にはできない。」
ここ馳部附属高校は東京にある進学校である。そのため他県から受験してくることも珍しくなく、多くの生徒が寮生活や、一人暮らしをしている。柊も例外ではない。
俺はそういう理由だけでもないけれど。
柊はいつも自炊の話となると、私には出来ない、の一点張りである。料理が下手なのか?
分からない。柊は3年間一緒でもお互い干渉することは無いしよく知らなかった。
「それにもう私に成長は必要ない。」
えっへんと瞳の奥が自慢げではあるが、柊は決して身長が高い訳では無い。むしろ低い。本人が自慢げなのは謎だが、確かに柊の胸にある確かな質量を見ると成長は不要のように思えてくる。
「それでもやっぱり体に悪いからな。料理が苦手なら教えるぞ?」
朝の仕返しをするようにこちらもいたずらっぽくそう返す。
しかしその割には柊の反応は薄かった。
「料理教えてもらえる…」
ぼそぼそと言っているからよく聞きとれない。前髪で隠れて赤みがかった表情は西園寺には見えなかった。
「だ、誰が料理下手だ。少しくらいならできるし…。」
図星をつかれたようで分かりやすく狼狽える柊。
「お前分かりやすすぎだろ。ほんとに料理苦手なのか。」
普段はクールで余裕ぶっている柊だが、そんな面もあるんだなーと、妙に可笑しく思える。
「まあまた今度料理でも教えてやるよ。3年間自炊してきただけあって、料理はそれなりにできるからな。」
自分の出来ることはしっかり自覚を持つ。
クラスで唯一の友達だ。体調を崩されても心配だし、今度時間できた時にでも料理を教えてやるかとそう心に留める。
「そういえば西園寺、今日昼休み予定あるから忘れないように教えてくれって朝頼んできたけど。それ大丈夫なの?」
「あ。」
くだらない話をしているうちに、時刻は既に1時を回ろうとしていた。もっと早く教えてくれ柊。
ぱっぱとご飯を胃の中に入れると、第2特別教室まで急行した。
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