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蜃気楼  作者: ゆーやん
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7日間の恋

いつも通りの季節。

黒く焦げた肌に汗が滴り、木陰や水場、クーラーの効いている室内が恋しくなる季節だ。

木の近くで休みながら今日一日どうしようか考えている。


今日から1週間夏休み。

ただ今までずーっと働いていた身からすると1週間の休みは長くも感じるが、短くも感じる。

そして、もう少しで30を超える俺にとっては結婚を考える時期でもある。


そんなことで婚活を始めることにした。

今の時代婚活は厳しい。

マッチングアプリやら合コンやら様々な媒体を使って婚活をするのが主流だった。

しかし、そんな勇気も沸かず、俺はひょんなことから海に行くことを決めた。


そして、1日中ナンパをし続けた。

やはり今も昔もナンパは少なからずいるらしく、夏の海にはチラホラナンパをする男たちがいた。

幸い俺は気の合いそうな女性と出会った。


最初は他愛のない会話をしていたが、次第に恋心が芽生えてきた。

そして、2日目にして私は付き合って欲しいと懇願をし、彼女も了承してくれた。


こんなにうまくいくことはふつうないだろう。私はそう思った。

しかし、ことは急展開に進むものだなと思った。


いつの間にか結婚をして、

その女性に子供が出来ていた。


私は子供が出来たことに安心をして、7日目にして死を予感した。


その時に気付いた。

俺は死んで蟬になっていたことを…、。

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