表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
たぶん...悪役令嬢だと思います  作者: 神楽 紫苑
第2章 私リリア!学園に通うの。
63/318

入学式

第二章が始まりました。

ーーーーー王都・モスコミュール学園


私とリオンは今日から初等部に通います!

そんな訳で今は入学式に向かう馬車の中…


特進クラスに入るべくテストを受けたのは1ヶ月前だった。

トレイルの問題集も然程…難しくもなく。

そりゃ、中身は子供ではないし。

リオンは普通に優秀だったけども…。


テストも問題集よりも遥かに簡単で…

こんなの皆んな特進クラスじゃんって思ってました。


それは何て言うか…本当に特進クラスに選ばれなかった人に対して失礼な言葉だったんだと思います。

口にはしてないけども…


まさか…ジュード殿下も受けててさ、しかもさ選ばれなかったとか…

気まずくない?


「今年の新入生代表はジュード殿下なんだってね?…折角、二人は首席合格だったのにね。」

私とリオンと同じ馬車に乗っていたお兄様がとても残念そうに私達を見たが…

むしろ新入生代表とかご遠慮したい。


「そうね…二人は本当に優秀だというのに残念だわ。」

お母様も残念そうだ。

確かに自分の子供が新入生代表とか嬉しいもんね。


「まあ…そのお陰でお父様やお祖父様、お祖母様も入学式の出席を諦めてくれたんだけどね。」

宰相の職に就くお父様はお仕事の為に今日は出席出来ないそうだ。

泣きそうな顔をしながら…諦めてくれた。

頼むから仕事に専念して欲しい…国のために。

祖父母も超有名人だから学園が混乱するらしい。

主役の子供達を差し置いて目立って仕舞えば入学式どころではないだろう…。


「それよりも…そろそろ外に出ませんか?」

数分前から既に馬車は止まっていた。


「でも…どうやって出ようか…。」

リオンは小さな窓から外を覗き、困った顔をしている。


「そんなの気にせず普通にしていればいいのよ。」

そう言って母はさっさと馬車を降りた。

それに続きお兄様、リオンと続く。

リオンは振り返ると私に手を差し伸べてエスコートしてくれる。


「「「「「きゃあぁぁぁぁぁーーーー!!!」」」」」


真っ黄色な声が上がった。

そして彼方此方から「リーマス様ーー!!」という声が上がっている。

お兄様の追っかけだった。


お母様もお兄様も何事も無いように学園の入り口へと進む。

集まっていた方々は綺麗に私達の通り道を作っていく。

すごい…なんか凄い嫌だった。


受付をし私達はお母様とお兄様とお別れする。

お兄様は上級生の席へ、お母様は父兄の席へと向かった。

私とリオンは名前が記された席を探し座ると、そこは一番前のど真ん中だった。

どんな席順だよ…



会場中が人で溢れかえった頃、教頭先生っぽいオジサンが開会の挨拶をした。

何故、教頭っぽいと思ったのかは…見た目と学園長先生への態度からだ。

学園長先生が挨拶をし、来賓の方々が挨拶をする。

とても、退屈な時間が続いた。

来賓が多すぎる…

何時間かかるのだろうか…辛い。


いい加減経った頃に上級生から代表者が出た。

ーーーーークロード殿下だ。

久しぶりに見たクロード殿下は以前よりも少しだけ凛々しく感じた。

子供の成長は早いからな…などと、おばちゃんのような感想を抱く。

仕方ない…中身は子供ではないのだから…。


クロード殿下の祝辞が終わり、続いて新入生代表の挨拶が始まった。


ブクマ・評価・感想・誤字報告ありがとうございます。

明日から更新が不定期になってしまうかと思います。

予めご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ