聖マリアンヌ教会
区切りが悪く短めです。
「ようこそ!聖マリアンヌ教会へ」
出迎えてくれた方々は、皆が真っ白な装束を身に纏っていた。
前世の神父様のような方は《神官長様》で、シスターのような方は同じ《シスター》と呼ばれていた。
スムーズに案内されると中には他に人がおらず、祖父母はどうやら事前に予約をしていてくれたようだ。
「まずは1人ずつステータスボードを作成しましょう」
そう言って神官長様はリオンを別室へと案内して行った。
時間は殆どかからないと聞いていたけど、およそ10分ほどでリオンは戻ってきた。
続いて私を別室へと案内してくれる。
部屋の壁紙や祭壇といった全ての物が真っ白な4畳ほどの部屋に入ると、祭壇の先の壁に埋め込み式である神様の像へ向かって跪き両手を組むように言われた。
目を閉じて祈るようにしていると暖かい何かに体を包まれる。
そしてゆっくりと目を開くと目の前には宙に浮く石板のような物が現れていた。
「このステータスボードはご自分の意思で必要な時に出せ、仕舞う事ができます。」
神官長様が同じように自身のステータスボードを出し入れして見せてくれた。
私も見たい、隠したいと念じれば同じようにステータスボードが見え隠れする。
「内容についてと、あと2人一緒に別の鑑定を受けるように貴女のお祖父様に依頼を頂いております」
そう言って元の部屋を通り過ぎ奥の応接室のような場所へと移動する。
部屋に入れば既に祖父母とリオンが座っていた。
私もリオンの横に座ると、神官長様は再び部屋を出て行ってしまった。
それから暫くすると白いローブを身に纏った美しい熟女が姿を現した。
光を反射するような真っ白な髪に陶器のような肌には殆どシワはない。
そして開いた瞳は血のような真っ赤な瞳をしていた。




