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たぶん...悪役令嬢だと思います  作者: 神楽 紫苑
第3章 私リリア!運命が動き出したの。
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街ブラ

翌日、朝早くにクロード殿下から手紙が届いた。

教会には昼食後ならば行ける旨が書かれていたので、慌てて返事を書きお待たせしていた使者にお願いする。


リオンと相談し、午前中は冒険者ギルドに報酬を受け取りに行く事にした。

受付は混み合っていたが、報酬の授受をする窓口は空いていて助かった。


リオンと二人で受けた依頼だったが、報酬は半分ずつ分けて貰っていたので私達はそれぞれに魔法鞄にしまった。

因みに…チラリと見た額が思っていたよりも多くて驚いた。

どうやら探査魔法の分も上乗せしてくれたらしい。


邸に戻るとその後のスケジュール的に厳しいと考えた私達は二人で王都を回る事にした。

久しぶりにゆっくり買い物をして、適当にカフェに入る。

混み合う時間になると教会に行くのが遅くなる為、ランチには少し早いけど済ませる事にした。


ハムとレタスが挟まったバゲットと、シンプルなコンソメスープを頂く。

少しオシャレなカフェを選んでしまった為、ランチメニューがそれしか無かった…。

リオンと共に物足りなさを感じ、デザートも頼む事にする。

デザートを頂いても待ち合わせには十分に時間がある。


私はチョコレートケーキを頼み、リオンはチーズケーキを頼む。

丸く小さめのチョコレートケーキは、艶やかなチョコレートがコーティングされている。

上にはホイップクリームとラズベリーがトッピングされていた。

リオンの前には真っ白なレアチーズケーキにブルベリーのソースが添えられていた。


どちらも濃厚なケーキだったせいか、食べ終わればお腹も満たされる。

最後に温かな紅茶で口の中がさっぱりとすると、カフェを出た。


教会とは目と鼻の先だったので、ゆっくりと歩いて教会に向かう。

私達が教会につくと、暫くしてクロード殿下とジュード殿下を乗せた馬車が到着した。


「待たせたかな?」

馬車を降りたクロード殿下に問われたので、私達は「いえ。」と首を振る。

四人揃ったので教会に入ると、すぐに聖女様の居る部屋に通された。


中に入れば…何故か前回と同様、聖女様とローブを纏った男女が待っていた。

部屋の扉を閉めると、男女は頭に被っていたフードを外す。

現れたライオンの耳に目が行く。

…お客様と言うのはネメアレオン殿下とバーバラ殿下だったようだ。


「まあ、座りな。」と、聖女様に促され向かい側のソファーに座ると…聖女様は「昨日は大変だったようだね。」とニヤリと笑った。

その表情に私は呆れた顔をする。


「やはり…聖女様が絡んでましたか。」


私の言葉にリオンが「どう言う事?」と耳打ちする。

目の前の聖女様は更にニヤニヤとしていたので、私は溜息を吐くとリオンの問いの答えを求め聖女様に問いかけた。


「エドモンド様も私達の名前も…聖女様が考えたのでしょう?」

ブクマ・評価・感想・誤字報告ありがとうございます。

今日は少し短めです。


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