閑話 別邸での生活③
階段の下を覗くと結婚式場のように広い…それは広いエントランス。
階段は新郎新婦がゆっくりと降りるように緩やかな螺旋を描いている。
ドレス風ワンピースはプリンセスラインで裾が広がり足元がほぼ見えず危険なので、しっかり手摺りに掴まってゆっくり降りた。
本邸でもさほど変わらないが…本当に豪華な邸だと思う。
エントランスを背に進めば右には応接間があり、覗くと結構に広い。
アンティークの家具は揃えられており、テーブルは一枚板で出来ており所々に彫り物がされてる。
これ、大人数人ががりでやっと持ち上がるやつだ。
特にこれと言って目新しい物はないので次に行く。
応接間の向かいは警備室のようになっている。
本邸にもあるが、別邸の方が王都で物騒なのか警備が多い気がする。
更に先に進むと応接間がサイドに二つ。
やはり公爵家…一つでは足りないようだ。
内装は同じで特に違和感もない。
更に進むと右側に多目的ホールのような部屋で、ここではパーティーなどの催しができるようになっている。
庭に続く大きめの窓があり、そこから外にも出られる。
今は家具が片付いているが、奥の扉を開くと催しに合わせた家具が揃っていた。
廊下に戻ると向かいにはリビングルームがある。
ここは昨日、到着してすぐに通された部屋だ。
見たからパスしよう…
だって広すぎて厨房までに時間がかかりすぎちゃう!
リビングの隣がダイニングルームとなっており、毎食ここで食事を摂る。
所謂、長いテーブルが真ん中に鎮座しているのだ。
あれって本当にあるんだね。
因みに本邸では、祖父母が遠くなるからって普通の丸テーブルだ。
そちらの方が珍しいらしい。
さて、いよいよ一番奥だ。
厨房に辿り着くまでに既に疲れるって…
どんだけ広い邸なんだよー!!
見るのに忙しくて誰も喋んないとか、どんだけなんだ!?




