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たぶん...悪役令嬢だと思います  作者: 神楽 紫苑
第3章 私リリア!運命が動き出したの。
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夜会の開幕!

「アレスとダンスは踊れたの?」

お父様とリオンが待つ控え室へと入れば、リオンが話しかけてきた。

どうやら、会場にアレスが現れたのはリオンの仕業らしい。

私の願いを叶えてくれたリオンに笑顔でお礼を言えば、嬉しそうに笑って返した。


「既にサロンや応接間には招待客が来ている。二人共しっかりと今夜のゲストを覚え、どんな挨拶をするか考えなさい。」

「「はい。」」

お父様に促されて私もリオンも今夜のゲストを再確認する。

殆どが学園で一緒だったり、お兄様の上級生だったりするが…他にもお父様の仕事の関係者などもいる。

王族や隣国の王族、公爵家から伯爵家までの高位貴族…失礼があってはいけないので一生懸命に頭に叩き込んだ。

「リオンはキャティ嬢と挨拶に回るが、リリアは私と一緒に挨拶に回りなさい。」

「はい。」

本来ならばお父様とリオンと私で回るか…私はアレスと回る予定だった。

計画の都合上…アレスは夜会には参加しないので、お父様が代わりにエスコートしてくれるようだ。



「旦那様、そろそろお時間です。」

目を通し終えた頃、執事のスティーブが声をかけてくれたので私達は会場へと向かう。

入り口の前で最終確認を終え、お父様、リオン、私の順で会場へ入りステージへと向かう。

ゲストの方々をチラリと見れば、クロード殿下はリシェ様と、リナリアはキャティ様と共にステージ近くに控えていた。

そして、少し離れたところに居るのがジュード殿下とロマネス殿下だった。


「皆様、お忙しい中を本日は息子リオンと娘リリアの成人を祝うパーティーにお集まり下さいまして、ありがとうございます。どうぞ、ごゆるりとお過ごし下さい。そして…この場を借りて皆様にはご報告がございます。」

お父様が開幕の挨拶を済ませると、リオンと私に場を譲った。

先にリオンが頭を下げる。


「本日は私達のためにお集まり頂き、ありがとうございます。沢山の方々に祝福して頂き、私達にとって忘れられない記念日となりました。一つ目のご報告は、私とリリアが本日付で伯爵位を賜った事です。」

リオンが隣にいる私にも目配せし、二人で深々と頭を下げた。

すると、会場中から盛大な拍手が巻き起こり「おめでとう!」とクロード殿下とリシェ様の声が聞こえてきたかと思えば…その後に騎士団長のジン様や魔術師団長のビルショート様方の声も上がった。

姿勢を戻し、リオンが再び話し始める横で…私は顔が綻ぶのを我慢する。


「そして、もう一つのご報告は…キャティ!」

ステージからリオンがキャティ様を呼ぶと、リナリアの隣にいたキャティ様が頬を赤らめながらステージへと上がってきた。

リオンはその手を取って隣へとエスコートしたので、私は一歩後に下がる。


「皆様にご紹介します!私の婚約者のキャティです。」

リオンが嬉しそうにキャティ様を紹介すると、会場の後方の女性陣が悲鳴を上げる。

どうやら、後方にいた令嬢方は婚約者が居なかったリオンをずっと狙っていたようだ。

何名かがフラフラと壁際へと移動していくのが見えた。


「キャティ!僕とファーストダンスをお願いします。」

「はい。」

ステージから一歩降りたリオンがキャティ様の手を取って声をかけると…それを合図に楽団による演奏が始まった。

リオンとキャティ様がダンスホールの中央で踊り始め、最初の一曲が終わると次の曲からはゲストの方々もダンスを踊り始める。

本来ならば私もリオンとキャティ様ペアの隣でアレスと踊る予定だったが、計画実行のため断念した。


そして…私はお父様と共に会場にいる方々に挨拶をして回り始めた。

ブクマ・評価・感想・誤字報告ありがとうございます。

お正月ボケで頭が働かなくて、うまく書けた気がしません。

更新が遅くなって申し訳ないです。

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