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シンデレラと大食い魔女

作者: 天宮 結春

いつの日かの書きかけが残っていたので、なんとか完成させました。自分の苦手なジャンルに挑戦しようと思い書いてみました。

拙い箇所ばかりですが、どうか寛大なお心で、読んで頂けたら幸いです。

「死ねっ死ねっ死ねっ死ねっ死ーねっ!!」

女性には大きすぎる斧を両手に握りしめ、大振りで振り下ろしながらシンデレラは叫んだ。鈍器が振り落ろされた太い木の幹は鈍い音を響かせ、真っ二つに割れる。額にかいた汗をボロボロの灰色の服で拭い、晴天の空を見上げてこう言った。

「いつか見返してやる。やり返してやる。」

シンデレラはもう一度斧を高く振り上げ、新しい木の幹を容赦なく叩き割った。


シンデレラはごく普通の家庭に産まれた。しかし幼い頃に母を病で失い、父は再婚。その後戦争に巻き込まれた父も亡くなり、継母とその連れ子の二人の義理の姉達と一緒に暮らすようになった。

そしてそれシンデレラに不幸をもたらした。

炊事洗濯掃除の全てを私に押し付け、少ない稼ぎを湯水のように遊びに使ってしまう。だから継母と姉達はキレイで新しい服だが、私は汚れきった古い服しか持っていない。毎日毎日、日が暮れるまで雑用を頼まれ、夜は内職で稼ぎをつくる。そんな毎日を繰り返して頭に来ないはずがない。言い返しも何度か試みたが全て数の力で押し返されてしまった。けれど私は決して逃げたりはしない。だって、もしここで逃げたらあの人達に負けたことに、屈服したことになってしまうと思っているから。いつかはやり返す時が来る。その時に存分に私をいじめたことを後悔させてやる。そう胸に誓って、私は今日も我慢をしながら家事をこなしていた。


夕食の時だった。

「ねぇお母様。王子様がお妃様を探しているそうですわよ。なんでも国中の美女を集めて三日後にパーティーを開いてくれるんですって。招待状が来ているわ。」

「本当に。行きましょう行きましょう。家族全員で行きましょう。」

私も行きたい。王子様と会いたい。そしてこの生活から抜け出したい。そう思って勇気を出してこう言った。

「私も一緒に連れていってくれませんか。」


私の願いは一蹴された。

「なんであなたなんかの為に馬車を準備しなきゃならないのよ。」

「身の程を知りなさいシンデレラ。あなたが行ったって万が一にも選ばれることなんてないわ。鏡でも見て出直してきなさい。」

「そもそもあなたドレスなんて持ってないでしょ。まさかそんなボロ布姿で行くつもりでしたの。笑わせないでちょうだい。」

悔しかった。馬車なんて3人乗りと4人乗りで台数は同じなのに。鏡を見て?どこの厚化粧ババァが言う。私の稼ぎで買ったドレスを着ているじゃない。


「っっっっっっ!」

絶対にいつか見返してやる。言葉にならない気持ちを込め、いつもより頭一つ高いところから体重をかけて斧を振り下ろした。斧は薪を簡単に割き、土台の切り株まで刺さっていた。


三日後、継母や義理の姉達は自分の持っている中で一番高価なドレスで着飾る。

対照的に私はいつもの灰色の汚れきった服。今日も雑用をたっぷりと押し付けられた。


「じゃあシンデレラ。私たちが帰ってくるまでにお仕事片付けなさいよ。終わってなかったらただじゃ行かないから。」

「あーあ。誰かさんがもっと真面目に働いていたらグレードの高い馬車でお城へ行けたのにね。」

「ホントよホント。誰かさんがね。」

働かずに遊びしかしてないくせに。どの口が言ってるんだ。喉から出かかったその言葉を必死に飲み込み、3人を見送った。先ずは洗濯からかな。家事に取りかかろうとした時だった。

「ちょっと。やめてくださいよ。それ全部私のものなんだから、返してくださいよ。あ、馬車まで。それがないと私移動出来ないんです。」

「いいじゃないの。あなたのようなガキが使うより私のような美女が使う方がこのブローチも喜びわ。」

「じゃあ私はそのガラスの靴を頂くわ。」

「あ、姉さんズルい。じゃあ私はそのストールで我慢してあげるわ。ちょっと肌寒いのよね、私のドレス。」

継母と姉達が誰かと揉めているようだった。けれど私が口出ししても飛び火が降りかかって来ることは、火を見るより明らかだったので私は洗濯物の準備をした。

ガラララララ。馬車が行ったようだ。馬車の音が消えると「しくしく。ぐすっ。」と泣きすする声が聞こえきた。シンデレラは流石に心配に感じ、重い扉を開けて声をかける。

「大丈夫ですか。」

そこにいたのは自分と同じくらいの歳であろう少女。両の眼が赤色をしているのが特徴的で、裸足で地面に座り込んでいた。

「あなたはだあれ?」

「私はシンデレラ。さっきの人達の…一応家族よ。」

「じゃああなたも私をいじめるの?」

「あんなのと一緒にしないでちょうだい。とりあえず家に入ったら?お茶でもいれるわ。」

コクりとうなずき素直に家に入ってくれた。


話をしてみると彼女は見習魔女のルナという名前で、今は修行のため世界を旅しているようだ。魔女なんておとぎ話だけだと思っていたが、彼女がステッキを一降りすると目の前にお茶菓子がポンっと現れる。どうやら本当のようだ。

「それでね!なんとしてでもあの3人から取り返さないといけないの。」

「そこまで大切な物なの? 形見とか?」

「いいえ。形見ではないのだけどね。私たち魔女が魔法を使えるのは今見せたわよね。でも正確には違うの。望んだ事象を強制的に発生させる。そしてその力の源が魔女の持ち物なの。だから、人間が手に入れたらその人でもシンプルな望みなら叶えてしまえるの。」

「つまりあの人たちの願いが叶ってしまう。そういうことね。」

「そうよ。時間がないわ。悪いんだけど一緒に中央城まで来てくれない?」

王城に行ける。たったそれだけで私はこの見習い魔女の頼みを二つ返事で答えた。


城までは一週間かけて馬車を使って向かうようだ。初めての馬車。最初こそ緊張したけれども、私はすぐに慣れた。その理由は何かというと私の目の前にいる顔面を真っ青にした見習い魔女を見たからだ。乗り込んだ最初こそルナの威勢は良かった。魔女になるためには厳しい試験があったり、自分の母親は偉大な魔女であるということなどを楽しそうに喋ってくれた。考えてみたらこうやって同姓の友達と腹をわって話すのは何年ぶりだろうか。普段は家の仕事に追われて、外に行くことのない私にとっては新鮮だった。そんな感慨にふけっていたとたんのことだった。

「おぇぇぇぇぇ」

あろうことか目の前で吐き出し始めたのだ。一体魔女はどんな食事をするのか知らないが、あまり見たくないものであることに間違いない。

トラブルは他にもたくさん起こった。魔法を失敗したせいで、収穫した果実が台無しになったり、道中寝ていたらうっかりステッキを川へ落としてしまったり。その日は結局日が沈むまで一緒に川のなかをあさっていた。

一緒に過ごしていて私はルナについて確信したことがある。

「あなたってドジっこでしょ。」

「ハッ、ハッ、ハッ。私がドジでマヌケですって?そんなことあるわけないじゃないですか。」

(マヌケなんて一言も言ってないんだけどなぁ)

「でもルナ。無理はよくないよ。一回馬車を止めて休みましょうよ。」

「シンデレラも心配性ね。見習いとはいえ私は立派な魔法使い。そう、選ばれた天才なの。その天才が同じミスを繰り返すなどありえな…おぇぇぇぇぇぇ」

流石に何度も見た光景だからか後処理も慣れた。子どものお守りに来たんじゃないんだけどなぁ。ルナは不思議そうな顔でこちらを見つめてきたが、子ども扱いすると怒りそうだったから止めておいた。


 「ねぇルナ。顔色悪いみたいだけど大丈夫なの?」

 出会ったときは快活だったルナが、日に日に元気をなくしていったのだ。

 「ゴメンねシンデレラ。最近 ちゃんとした食事が出来てなくって。」

 「ちゃんとした食事?それって何を食べるの?」

 「お肉!!魔法使いはお肉をたっぷり食べるのよ。」

幼い頃、産みの母が読んでくれた本の中に魔女が登場したことは多かったが、食生活のシーンはどこにもない。だからそれだけに魔女については気になっていたのだが、この答えは聞きたくなかった。もっとファンシーなイメージを持ち続けたかったなぁ。


ルナがやっと馬車に慣れてきた頃、私たちはちょうど城下町にたどり着いた。久しぶりの城下町。最後に来たのはいつだろう。きっとずっと幼い頃に本当の両親に連れてきてもらったっきりだ。なにせ今の家族はあんな人たちだ。本人たちは来たことがあれど、私を連れて行ってくれることはなかったので、もう一度ここに来られただけでも感激だ。どこを回ろうかな。こんなに心がウキウキしたのは本当に久々だ。

 「さぁシンデレラ。時間はないわ。すぐに私たちもドレスを調達してお城へ行行くわよ。」

 残念ながら城下町を散策する時間は今日はないようだ。お日様がてっぺんから下がってきているのがパーティーまでのタイムリミットが近いことを物語っていた。


 大急ぎで二人はドレスに着替えパーティーの参加受付をすました。

 「緊張するね。私こういうの初めてなの。パーティーってどんな雰囲気なのかな?」

 シンデレラはルナにそう語りかけたが、彼女は全く聞く耳を持っていなかった。

 「ねぇルナ?聞いてる?」

 「ああ、ごめんねシンデレラ。美味しいものたくさん食べようね。」

 だめだ…全く聞いてない…どうやらごちそうに夢中なようだ。

 「お肉たくさんあるといいわね。」

 「ね!ああ~お腹がますます減ってきた!」


 パーティーの開始が迫るにつれて、参加者が続々と集まってきた。どの人も美形ばかり。流石は王様のパーティーだ。レベルが高い。自分はふさわしくないのではないだろうか、継母や義理の姉達が言うように大人しく自宅にいたほうが良かったのだろうか。そんな漠然とした不安を感じていたら、満月が照らす中、パーティーは開催された。


 会場はお城の一番大きな広間で、庶民のシンデレラからすると視界に入るものすべてに目が奪われた。天井には一つ一つが緻密につくられているシャンデリア。身の丈の数倍はあろう大きな窓ガラス。色鮮やかに盛り付けられた料理。パーティーはシンプルで、テーブルに並んだ食事を自由にとったり、他の参加者と話していたり。時に即興のダンスや演奏を交えながら穏やかに進行するものだ。王子様はその様子を玉座から眺めて、気に入った人を選び冠、別名「氷の冠」を授ける。実際に氷でできているわけではないのだが、それほど美しく綺麗なものであるからそう呼ばれている。なんでも月の光を浴びると更に美しくなるとのことだ。あくまで噂だが。

 

 初めてのパーティーだったが最初はすんなりと馴染めた。食事は文句なしに美味しかったし、家族以外とこうやっておしゃべりすること自体が(ルナを除くと)しばらくなかったのでそれだけでもとても楽しかった。暫くするとごく一部の女性は楽器を奏でたり、ダンスをし始めた。きっと幼い頃から教育されてきた貴族たちだろう。


 そういえばルナはどこだろうか?きっとあの子のことだから、食事の置いてあるテーブルにいるのだろうと思っていたが、予想は外れ広間の隅っこに置いてある椅子にぐたりと座りこんでいた。


 「ルナ大丈夫?お肉料理もたくさんあったよ。」

 「ああ、ごめんねシンデレラ。ここの料理あんまり口に合わなくって。」

 不思議だ。好き嫌いはあると言えど、これだけ種類があるのだ。一つや二つ口に合う料理があってもいいのに。

 「ちょっと外の空気を吸ってくるわ。」

 そう言うとルナは壁伝いによろよろと外へ向かった。

 「ってルナ。ブローチとかも取り返さなくていいの?」

 それを聞いてルナは大切なことに気づいたように、踵を返して戻ってきた。そしていつになく真剣な顔でこう伝言を残していった。

 「ブローチとかは大丈夫。それよりシンデレラ、一つだけ約束して。絶対に氷の冠を受け取らないで。お願い。絶対によ。」


 パーティーは順調に進んでいった。会場を歩いていたら継母や義理の姉にも出会ったが、知り合いと思われたくないらしく、他人行儀な態度をとられたが、知り合いと思われたくないのはこちらも同じなので、都合がよかった。自宅以外での彼女たちを見ることは初めてだったがやはり家での性格が漏れ出ている。最初こそ一緒に話している人もいたが、嫌気がさしたのだろう。暫くしたら孤立していた。あんな人が選ばれるはずがない。ざまぁみろ、と言いたいところだったが魔女の道具を持っているのだった。ルナの言う通りなら欲の強いあの女たちのことだ。きっと道具の効果で王子様に選ばれるのは確実だろう。王子様は気の毒だな…王子様が魔法のせいで誤った選択をしないためにも、道具を取り返すことが必要なのに…

 ルナは大丈夫と言ったが、ルナ自身は外に出て行ってしまっている。一体どうやって取り返すのだろう。加えて氷の冠のこともある。なぜルナはいきなりあんな話を持ち出したのだろう。

 「そもそも私が選ばれることなんてないから気にしなくていいか。」

 疑問は尽きないがせっかくのパーティーだ。たっぷり楽しもうと思い、会場の中心に戻った。


 「皆の者。この度はよくぞ集まってくれた。これより冠授与の儀式を行う。」

 王子様の側近の大臣と思われる初老の男性が声をかけた。すると皆が動きを止め、玉座の方を向いた。

 「今から係りの者が順に候補者を呼びに行く。くれぐれも今の場所から動かないように。」

 会場の空気が一変した。やはり皆緊張しているようだ。万が一にも呼ばれることはないと思っていた私ですら、雰囲気にのまれて緊張してしまった。

 「えー今回は四人が候補者だ。辞退した場合でも、他のものが追加で呼ばれることはない。それでは一人目。」


 ルナの言っていたことは本当だった。あの性格の悪い継母と姉たちが全員呼ばれたのだ。当然会場からは彼女らをよく思わない人達のひそひそ話があちらこちらで始まったが、大臣の咳払いによってそれは一蹴された。

 「では次で最後の一人だ。」

 係りの者が壇上から降りてきて、選ばれた最後の一人は私だった。

 困った。困った。困った。選ばれたら王家で何不自由なく過ごせる。だが、あのクソ女達も一緒だからいくら広い王城と言えど、顔を合わせることはあるだろう。だからと言って辞退したらあの貧乏生活を続けることになる。一人で暮らせると言えど、決して楽ではない生活が続くことは目に見えていた。だが何よりひっかかったのが、ルナとの約束だ。ぐるっと一周したがルナはまだ外に出ているようだった。

 迷った結果私はルナとの約束を取ることにした。約束をした時のルナのあの眼が脳裏に焼き付いていたからだ。あの眼には絶対に理由がある。短い期間だったが一緒に過ごした私には分かった。

 だが次の問題が生まれた。どうやって断るかだ。辞退するということは王子様の顔に泥を塗ることになる。どうしようか頭を悩ませていたら、解決策は玉座からふってきた。継母だ。

 「王子様。お言葉ですがあの小娘はお薦めしません。一緒に暮らしていたのですが、仕事はろくにできない、態度は横柄、お金遣いが荒いと欠点ばかりですわ。」

 ふざけるんじゃない。それはお前たちのことだろうがこのクソババァ!!そう言いたいのはやまやまだったが、今回ばかりは都合がいい。この発言に乗ればナチュラルに辞退できる。

 

 継母達の発言のおかげですんなりと辞退は成功し、無事氷の冠は三人のみに授与されることになった。残りは冠授与のみになったため、選ばれなかった人達の何割かは帰宅の準備を始め、会場は徐々に閑散としてきた。私は貧乏ながら晴れてあの家族と縁を断ち、一人暮らしが出来ることの小さな喜びをかみしめていた。だがルナの真意はわからないままだった。聞こうにも当の本人がいないのだ、どうしようもない。


 「選ばれたものは前に。」

 あれこれ考えている時間は十分には与えられず、冠授与式は進んでいった。継母と義理の姉たちは順に呼ばれ、王子様から直々に冠を受け取った。

 別名「氷の冠」晴れた夜空からふりそそぐ月光を浴びて、それはその名にふさわしい輝きを放つ。

 三人は一人一人冠を受け取った後、三人そろって並んだ。

                        

                        次の瞬間


                     ガキ ベキッ ゴシャッ


 あまりに突然のことで、何が起きたか誰もが把握できなかった。思考が追い付かなかったのだ。

 だが、一人、二人、三人と状況をつかみ始めたものが現れると同時に、集まった国中の美女たちは悲鳴を上げ始めた。

 

 私たちより一段上。そして玉座の一段下。氷の冠を被った三人のいる段にやってきたのは、一匹の巨大なオオカミの姿をした怪物だった。まるでその怪物は「氷の冠を目印にするかのように」三人を狙い、襲い、一気に咥えて、むしゃり、ぐしゃりと租借し始めた。

 王城の広い会場には三人の女性の骨骨が砕ける音が響き、鮮血が飛び散る。

 その異様な光景と、租借音、不快な血の匂いの広がった会場がパニックになるのは避けようのないことであった。叫びながら我先にと人々は扉に向かい、押し倒された人込みを踏みながら会場の外に向かっていった。

 

 私は逃げながら考えた。あの怪物は明らかに「氷の冠」に向かって牙をむいて飛び掛かった。ルナは私に「氷の冠を受け取らないように」と言ったが、もしかして彼女はこのことを知っていたのだろうか。知っていたのなら何故知っていたのだろうか。


 混雑した人込みの中、私は怖いもの見たさでつい三人のいたところに目を向けた。一瞬目が合った気がしたが、すぐにその怪物は巨大な窓ガラスを破って逃げて行った。


 私はその瞳を見ることが初めてではなかった。あの赤い瞳は…



 王城から帰った後、私は一人暮らしを始め、コツコツとお金を貯めてあの怪物についての書物を探し回った。時には情報を集めるために他国まで足を運び禁書にも手を出した。

 大きく三つのことが分かった。

 一つはあの怪物についてのこと。名をルキナル。月光の強い夜、強力な月の光を目印に大きなオオカミの姿をして人を襲うということ。

 二つ目は魔女について。ルナが言っていた肉食というのは本当だった。とりわけ、新鮮な生肉を好むそうで、姿を変えて人に襲い掛かるということ。

 三つ目。この世界には魔女を統治し、人間の表舞台からばれないようにする組織があるということ。そしてもし、その秘密を知るものが現れたらーーー

 

 コツコツコツ。足音が後ろから近付いてきた。そこにいたのはあの日以来会えなかったルナだった。


 「久しぶりシンデレラ。何年ぶりかしら?元気そうで何よりだわ。その禁書、読んだんでしょ?私が何をしに来たかはわかってるわよね?」


 秘密を知ってしまったものは魔女に魔女の姿のまま襲われて、新たな魔女となる。


 「さぁ。これであなたも魔女の一員よ。」

最後までお読み頂きありがとうございました。

もう一度連載を始めようと思うので、よろしければまた訪れて頂けたら嬉しいです。

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