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第5話 なんでだろう?

 ねえ、気になってたんだけどさ。

 何?

 なんで、魔方陣って書くわけ?

 えっ、どういう事。

 だから、何で魔方陣って書くのか、って言う事よ。普通さ、魔法で陣を書くわけだから、魔法陣が正しいんじゃない?

 あ、そういうこと。

 それと、唱詠もそう。何で詠唱じゃないの?

 ん〜。どうしてかな。

 小説だと、魔法で作る方陣の事を魔法陣って書くけど。それに唱詠よりも詠唱のほうが言い易いし。

 確かにね。どこかの本に書いてあるんじゃない?

 それがさ、どこを探したらいいのか分からないの。

 辞書、とか?

 魔法の?

 そうだね。百科事典でもいいかも。

 ちょっと待ってて。今持ってくる。

・・・・・・・

 魔法陣、魔方陣っと。あった。

 どれどれ。

 魔方陣。3×3の升目に、縦と横及び斜めの三つの数字の和が一定になるように1〜9までの数字を入れたもの。他に、4×4や星形のものもある。

 それで、魔法陣の方は?

 魔法陣。小説・物語などで魔法を発現する際に使用する媒体。だってさ。

 おかしいね。

 うん。おかしい。何で魔方陣っていうの?

 それじゃあ、唱詠のほうは。

 あ、ちょっと待って。

 ・・・・・・。

 あった。省営、唱詠、照映、照影、誦詠。

 あるじゃない。

 うん。唱詠。詩を吟ずること。だってさ。

 あれ、魔法に関係ないじゃん。それじゃあ詠唱は?

 えっと。詠唱。アリア。オペラ・オラトリオ・カンタータなどで歌われる旋律的な魅力に富んだ独唱歌。だってさ。

 それも魔法と関係ないじゃん。

 そう、だね。他のも見てみようか。

・・・・・・・

 無かった、ね。

 どうしてだろう。

 あの〜。

 あ、ストックさん、いつから?

 結構前からだよ。

 それで、ここにいちゃあ駄目なんですか?

 いや、そうじゃなくってね〜☆

 ・・・・・・。(首を同じように傾ける二人)

 魔法の事は、ここだと見つからないよ。

 え! どうして。

 ここは一般二階書架だからね〜。魔法の本は、三階からだから〜。(ストックさんは一階に降りる)

 うっ。

 何で気付かなかったの。

 だって。

 だって?

 だって、面倒なんだもん。何で一階から二階に上がるには二十段の階段を上ればいいだけなのに、二階から三階に上がるには五十三段も上らないといけないのよ。

 はは、まあ、そうだね。それは、ちょっと、ね。

 でしょでしょー。何でだろうね。

 さあ。

 辞書で調べれば、

 あるかー!

 ところでさ。

 無視かー!

 何でこれ、五話なの?

 いや、知らない。……っていうか、無視するなー!

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