真実の勇者は意外と浅はか‥‥に、思えるけど王様の演技力がヤバイくらい高いだけです。
勇者様サイドの話。・・・書くのにすごく時間がかかった。勇島君はもちろん、柊さんもすごい美人です!!二人の能力もいつか書けるといいなぁ‥。
天川雫、彼女は困惑していた。
急に教室が光ったと思ったら、まったく見覚えのない場所にいつのまにか居たのだ。
ぼーっとしていると、そこに彼女の親友の柊蒼花が現れた。
『雫!大丈夫!?』 「うん。何がなんだか分からないけど……。」
『よかったー。何がともあれあんたが無事で本当によかったわ!』
「……心配してくれたの?」
『何言ってんのッ!心配するに決まってるでしょうが!って……それにしてもあんたの大好きな黒野君どこに行ったんだ?』
「えっ!!黒野君いないの!?」
『パッと見た感じだから良く分からないけどね』
「でも、いつもはすぐに「「ステータスオープン」」
……喋っていると、周りの人がステータスオープンと叫んでいた。
……ステータスオープンって何だろう?
「……えと、今の人が言ってたステータスオープンって何なの?」
『あっ!!そうだった、言おうと思ってたんだった! 簡潔に言うとね、ステータスオープンって言うと何かいろいろ書かれた画面が目の前に現れるのよ!』
「簡潔に言いすぎ……画面?」
『そう、画面……まぁやってみた方が早いか。』
『ステータスオープン』
【名前】柊蒼花 【種族】人族 【年齢】17歳 レベル 1
【称号】賢者 選ばれし者 勇者の一人
【HP】380/380 【MP】489/489
【スキル】 賢者の心得 神読
『はい!こんな感じで』
「?何も見えないけど……。」
『あぁ、ごめんごめん……これで見える?』
ーーー パッ
……!!「うわっ!すごい!どうなってるんだろう。」
『何かね、相手に見せたりを切り替えできるのよ。便利だわ。 ということでいっしょに…
「「バ-ン!!」」
『……やたらと遮られるわね。何か扉から人が現れたみたいだから前行きましょ。』
「うん。」
二人が前に行くと、そこには兵士や王様のような格好をした人達が居た。
「やっぱりここ日本じゃないよね……。」 『うん、みたいだね……。』
話を聞いてみるとここはアウトレチカ王国という国らしい、まったく聞き覚えがない国だが……
「「何故こんな所に山羊が居るんだっ!!!」」
……って遮られた、しかもどういう事?山羊??
「え?なんでこんな所に山羊が居るんだ?」
今言った人の言葉に共感する。
パッと見た感じここは大きなお城のようだ、王様が居るようだし警備もしっかりしているはず、なのになんで山羊が?王様が用意した訳じゃなさそうだし。
「メェー、メェー!?」
そう考えている間に山羊が連れて行かれた。
何だったんだろういったい……?
「警備は一体何をしているんだ!!」
王様がそう言った時勇島君が質問を投げかけた。
『さっきの山羊は、一旦置いといて、ここがアウトレチカ王国と言うのは分かりました。あなたがこの国の王様というのも。しかし勇者というのは一体どういう事なのでしょうか?』
他の者達同様、勇島光も困惑していた。当たり前だ。前の世界でいくら完璧と言われていおうが彼もまだ普通の高校生。
教室が光ったと思ったらここにいたのだ。そして他の人が教えてくれた、ステータスという画面の中に真実の勇者という言葉があったのも気にかかった。
『勇者様申し訳ありません。私はこの国の国王サンライト・クラウンです。勇者様方は、我々が召喚しました。急で本当に申し訳ありません。』
「召喚?」
『はい、そうです。今我々の国は……嫌、この世界の人間は魔族の王、通称魔王によって滅ぼされかけているのです!!どうか勇者様方、我々を救って下さいませんか!?お願い致します!!』
「え?いやでも…『『お願いします!!このままでは国民が……殺されてしまいます!!』』
「!?」
国民……人が殺されるかもしれない!? 魔族達のせいで!?
「……分かりました!!その話受けさせて貰います!!」
ーざわ ーざわ
そこに一人の少年が出てきて取り乱した様子でこう言った。
『ちょっと待てよ!!それって失敗したら死ぬんだろ!俺達が!?ゲームじゃあるまいし俺は嫌だからな!!』
「僕達がほっといたら人が死ぬかもしれないんだぞ!」
『嘘かもしれねぇじゃねぇか!!!騙されたらどうするつもりだ!皆まで巻き込
『『『うるせぇ!勇島の言うとおりだ。人が死ぬかもしれないのにほっとけるか!』』』
『そうよ!勇島君が決めたのよ!文句あるの!?あんたの意見なんか求めてないっての!』
このクラスは勇島光と言う人間に絶対的だ。
だから彼の浅はかさを正そうとはしない。
勇島が間違った判断をするとは思わないからだ。
それほどまでに彼は完璧だった。
だから、当たり前かのように発言した少年の言葉は却下された。後に、この判断が間違っていたと気付くがもう遅いのだろう。
『もういい!……おい、あんた強制じゃないんだろ。俺は一人でやっていく。それで良いだろ、他にもたくさん勇者とやらはいるんだ。元の世界に戻れるようになったら俺はこの国にいるんで連絡くれ。』
『……分かりました。急に呼びだし申し訳ありませんでした。元の世界"に"戻れるようになったら連絡しますね。』
少年が出ていく。
『他に、出ていく方はおりませんね?』 「はい!大丈夫です!」
『では皆さん、今日はいろいろあり疲れたでしょうし寝室にそれぞれご案内させます。詳しい事はまた明日ゆっくりお話しましょう!』
ーざわざわ
ガチャ バタンッ!
……。
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「行ったか……。まったく、まさか勇者が出ていくとは予想外だ。まぁいい、他にもまだ勇者は居る、それに明日には奴隷化の指輪も付けさせるしな。
何も問題ない。……そうだ何も問題ない。」
なのに、何故か嫌な予感がするのは何故何だろうか……。見えない所で何かが起こっている様な…
『あなたも結構酷い事しますねー』
!!? ……
「……アムラか。」
『そうですよー、皆のアイドル アムラ・レンですっ!!』
「……酷い事ではない。私の復讐に利用するまでだ。」
『何でしたっけー?魔族に家族を殺されたんでしたっけ?』
「……あぁ、そうだ。それがどうした。」
『でもそれってその魔族が勝手にした事でしょ?他の魔族は、関係ないんじゃなかったけー?』
「……魔族は今も生きてる、罰される事なくだ。魔王はあいつの勝手な行動を許した。そして今、奴は生きてる、のうのうと!俺の両親は奴のせいで死んだのにだ!!……熱くなりすぎたな。とにかく、お前は俺の指示に従えば良いだけだ。他の事は考えるな。」
『ふーん。可哀相だね。』
「……?何か言ったか?」 『ううん!何でもないの!!フフフッ』
「……?変な奴だな」
なお、その頃主人公は人間に包丁片手に追いかけられ中。
王様はいろいろ訳ありで、アムラちゃんはなんか企んでますね‥!!
次回は主人公サイドに戻ります。よろしくお願いします。
ちなみに王様が言った「元の世界に戻れるようになったら」は、一生来ません。帰る方法がないからです。でも元の世界"に"戻れるようになったらなので一応嘘は言ってません!!‥一応ねっ!