第38話 僕らの野菜戦争 第2話
そう言いながらバッグから取り出したのは、袋に入ったナスであった、ツヤツヤしてて一見美味しそうなのだが、苗子さんは深刻な顔で食べてみてとすすめる。
そういわれて、袋をあけて洗い食べてみると。
「なんだこれ!?」
思わずそういいださずにはいれない代物だった、ナスの味はおよそせずぬるい水をナスと一緒に食べている感じ、とにかくまずいのである。
「苗子さんこれは?」
「なんか、最近お父さんの会社の物流に混じっていていて、他に色々な野菜でそんな感じなのがあるわ」
「俺もうちの店でだすときは、目利きして選別はしてるけどよ、やっぱり限界ってのがある」
茂も腕組みをしながら頷く、苗子さんのお父さんの会社は少し大変な状況にあるらしい、圭吾は何かできればと思いめぐらすが、何も浮かばず帽子をかぶり直し、ふうっと、ため息をつくのであった。
「すまないねぇ、最後になんかしんみりしちゃってよ」
「いえいえ、そんな事ないですよ茂さん」
「せやで、おっちゃん」
そう言いながら2人は店をでて、事務所に帰ってくると、そこには上品な紫の着物を着たキツネタイプの女性がいたのであった。
「おや、あんさんがここの探偵さん?」
その女性はかつて、ココアを窮地から救った栞という人物であった。




