第31話 ウナギにまつわるエトセトラ第12話
「おぉー! なにそれめっちゃなんかええやん!!」
ココアがグイグイまえのめりになる、よほどこの話が気に入ったようだった。
「まぁまぁココアちゃん、落ち着けって」
茂がココアを落ち着かせて仕切り直す
「ここからはそうさなぁ、一気にとんで決闘の話でもするかな」
「おおっ! それはおもしろそうな話」
圭吾もくいつく、少し興味をもったようだ。
「いやなに、そんな大した事あるかね・・・ まぁ殴りあいとかそういうのではないのは確かだけどな」
お茶を飲んで一息ついてから、少し恥ずかしそうに語りだす。
「まぁ、あれはなんだ、高校三年の冬だったなぁ」
高校三年、といえば、決まっている者は決まっているが、まだの者にとっては進路をどうするかあれこれ悩む時期である。
「話はほんとうに飛ぶけどよ、俺と苗子ちゃんがなんだかんだで付き合うようになって、進路に悩んでた頃かねえ」
「えぇー、そのなんだかんだがききたいわぁーおっちゃん」
「そこは本当に恥ずかしいから勘弁してくれよココアちゃん」
そういいながら、茂は恥ずかしそうに手を振り、更に語りだす。
「あんときは、店を継ぐために必死に修行してたんだけどよ、どうしても弟にかなわなかったんだよ、そして苗子ちゃんの事かまってやれなくてなぁ」
「おっちゃん、あかんでそれ女の子がめっちゃ不安になるやつやで!!」
ココアが鋭い指摘をいれる、圭吾は心あたりでもあるのか冷や汗をたらす。
「かっかっかっ、ホントココアちゃんのいうとおりだぜ」
茂が申し訳なさそうに頭をかく。
「それでよぉ、その事について苗子ちゃんが 弟に相談しにいったのが事の発端だったけねぇ」
そういうと、茂は少し懐かしみながら語りだすのであった。




