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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

寸景 - 通りにて

作者: 尾張夏乃

「ちょっとそこのお嬢さん」茶色のジャケットを着た初老の男性が通りですれ違った若い女性に声をかけた。半身に振り返って見た男性の落ちついた雰囲気に別段警戒心を抱くことなく小首を傾げる女性の腰あたりを男性は指さし「背中になにかついていますよ?取ってあげましょう」そう言って手を伸ばした。男性が金属質の光沢を放つなにかを握り手前に引くと、それは女性の腰からするすると少し伸びて全体を現した。「なにかしら…?」と女性が男性のもつ小片を間近に眺めると、それには赤黒いものがべったりとこびりついていた。ほんの数秒の思案の後それが血であることを悟った女性はそれが誰の血であるか確認する間も無く意識を失い倒れこんだ。腰から血を垂れ流し横たわる女性を男性は無表情でしばらく眺めると、手にしていた小片をジャケットの内ポケットにしまい立ち去っていった。

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