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観光3日目

観光3日目。

 朝6時半に起床。はじめてのホテル朝食でしたが、ソーセージが微妙……全体的にいまいちだったのが残念です。明日はホテルではなく、別の場所で食べることに決定しました。食べられる量が限られている上に、時間がもったいない。おいしくないものを食べている余裕はないのです。おいしいものを、食べられるときに食べたい! これ、フリーツアーだからできますね。

 さて、バッキンガム宮殿へ!

 8,9月のみエリザベス女王がスコットランドに滞在されている間のみ公開されている公式諸間の見学が目的です。

 どうしても足を運んでみたかったので、頑張って、日本にいる間にネットでチケットを予約したんです。そのかいがありました! なぜなら、ものすーごい人、人、人! 朝早くから行列です。事前の予約チケットがなければいつ入場できたことか。

 バッキンガム宮殿は、世界でも数少ない実際に使われている王宮の一つなため、ボディチェックが空港並みです。だから余計に入場に時間がかかります。

 翻訳ガイドを首から下げて、いざ公式諸間――ステートルームへ!

 ……豪華!! 

 もう、言葉もないくらい、筆舌に尽くしがたい豪華絢爛さ。眼が点です。なにこれ、すごすぎる。見たことない。私の稚拙な言葉では表現しきれません。天井、床、壁、調度、オールパーフェクト! これでもかってぐらいお金と手間をかけられています。そしてそれが格調高く、金銀ギラギラなのに下品じゃない。美を尽くした細工が施され、柱一つ、燭台一つとっても、優美。扉のノブまで丁寧に細工されて、美しい。暖炉の上のセーブル磁器、彫刻、絵画の間、肖像画、シャンデリア、どれをとってもこれぞ王宮という代物です。

 私が見てきた王宮の中でも断トツです。ぶっちぎりで美の極致です。巨大な鏡の後ろが秘密の通路でここから女王が謁見の間に行かれます、なんて説明を受けなければわからないくらいの隠し扉ならぬ隠し鏡や、ピンク布に金色の刺繍のソファや6年をかけて作られたテーブルや目の覚めるような漆塗りのチェストなど、白の間に足を踏み入れた時は感涙ものでした。白と金で統一されたこの部屋ほど美しい部屋は見たことない……もう泣けて泣けて。

 バッキンガム宮殿は行くべきです。ぜひ。ちなみに、ロイヤル・ミューズの見学もしました。この記事に関しては、また後日。


 脳が眩むようなきらびやかさを堪能し、次に向かったのは、ウェストミンスター寺院。

 ここは、戴冠式など執り行われる場所です。ウィリアム王子のロイヤルウェディングもここで行われました。

 またしても、眼が潰れるかと思いました。

 ……美しい!

 ゴシック様式です。天井が特に細密で、美に対するあくなき追求を骨身に感じました。身廊を埋める彫像群は精巧でリアル。著名人が次々と現れます。戴冠式が行われるに相応しいきらびやかな祭壇、聖歌隊席やオルガン、ステンドグラスなど、いったいどれに注意を凝らせばよいのやら。見るもの、見るもの、素晴らしすぎる。一見の価値はあります。


 美に酔ったまま、ナショナルギャラリーへ。

 ここはトラファルガー広場に面しているので、先に広場のライオンと遊びました。某デパートのシンボルになっているライオンです。でも、数倍巨大! 台座の高さだけで私の頭を越しました。ちなみに私の身長は160です。連れがライオン像に登りました。記念の一枚。私は登りませんでした。だって足が上がらない……っ。そんな高さ、登れるものか! 足台持ってこい!

 気を取り直して、入場料タダという太っ腹なナショナルギャラリーへ。

 ここは時間をかけてはまわりきれないと最初からわかっていたので、腹をくくり、とりあえずざっと見て、気にいった絵に戻ろうという荒っぽい戦法をとりました。結果、それが幸いしました。ゆっくり、じっくり時間をかけていたら絶対無理。広すぎて。絵の数も膨大すぎて。

 私が最後に戻ったのは、レオナルド・ダ・ウィンチの岩窟の聖母とゴッホのひまわり。

 最初、恥ずかしながらダ・ウィンチのものとは気づかず、ふらふらと引き寄せられました。単純に、いいなあ、と思って。好きだなあ、この絵。と作者は誰だろうとプレートの名前を確認して仰天。ダ・ウィンチ!? え、岩窟の聖母!? そ、そうか。これが岩窟の聖母かー! 

 人だかりも納得です。

 名残惜しくて離れがたく、何度も振り返ってしまいました。

 ゴッホのひまわりも同様。こちらはショップでひまわりのトートーバックも購入。16£(1£、私が替えたときは183円でした)。大満足のまま、次へ。


 オペラ座の怪人のミュージカルチケットを即日で購入(3階席左側の中央寄りの席で46£。日本円で約8千円です)できましたので、ご飯を食べて待つことに。

 トラファルガー広場近くのパブでパニーニとフィッシュandチップスをいただきました。どちらもポテトとポテトチップスがてんこもり。なぜかグリーンピース付き。このお店は席を確保し、支払いが先で、お料理はあとで運ばれてくる仕様で、外国人観光客でほぼ満席でした。日本語で注文方法が書いてあったので迷わずに行動できました。外にはメニューしかなかったけど、この注文方法も外に告知されていたらもっと店に入りやすいでしょうに。


 で、劇場がわからず、また道に迷いました。もう笑うしかない。

 今度はお孫さん連れのおじいさんに道を尋ねたところ、何を観るのかと訊かれたので、オペラ座の怪人だと応えると、「It’s Grert!」ととのこと。よし、楽しもう!

 心配していたドレスコードはなかったです。皆、思い思いの格好。私はパンツスタイルで行きました。

 劇場は思ったより狭かったのですが、舞台装飾は割と凝っていて、英語のわからない私でもストーリーを知っているので楽しめました。前半は。夜の7時半から10時までの舞台で、途中15分の休憩があります。この休憩が悪かった。後半、寝オチ。

つ、疲れていたのと、寝不足がたたったためです。「マスカレード」のコーラスの直後から記憶がない……あああ、もったいないことをしました。クリスティーヌの声は役柄とぴったりで美しかったのに! 

 目が覚めたのは幕が降りた直後の「ブラボー!」の歓声。反射的に拍手しました。うう、最後が見れず残念です。今度は体調を万全に整えて来たいです。


 そして近くの駅からさあホテルに帰ろう! と思いきや、謎の地下鉄STOP。なぜ……。

 結局、隣駅まで歩きました。安全だからいいけど。

 ここでロンドンの地下鉄事情もとい安全事情をちょっと説明。

 地下鉄、きれいで時間にもさほど遅延などなく、安全です。東京の山手線みたいな感じです。複雑怪奇のようで、しっかり行き先を確認すれば、山手線より複雑じゃないです。でも結構階段や、移動距離が長い駅もあるため、足の悪い方は不便かもしれません。

 ロンドンの街はびっくりするぐらい安全でした。いえ、大都会特有の危険は常にあるのでしょうけど、夜11時を過ぎて人通りのない裏路地を歩いていてもまったく危険を感じませんでした。スリなどの心配もイタリアやスペインのときほど注意していなくても大丈夫で、大丈夫と感じる自分に驚きました。南米や中東、他のどの国にも感じたことのない安心感があります。

 そして皆、おしゃれ! ラフなのにおしゃれ。スーツやワンピをきっちり着こなし、髪も清潔に梳かして、身なり正しいです。私は暑くて上着をつい腰に巻いていたのですが、誰もそんなことをしていないことに気づいてからはきちんと腕に持ちました。みすぼらしい恰好はしていなかったのですが、次にロンドンにいくときは、もう少しおしゃれに気を遣おう、と思ったくらいにロンドンの人々は身なり正しかったです(……ん? と思うような恰好は観光客が多かったように思えます。あくまで私見ですが)。

 気になるトイレ事情は、OKです。水が流れる! 日本ほど完璧ではないですが、それでもきれいだし、観光地なだけあって清潔なところが多かったです。街中のカフェも軒並み問題なく使用できました。ただこちらは基本、物を買うか、食べるかしないと使えません。暗証コード入力システムがついたトイレも珍しくなかったです。

 チップは気にならなかったです。枕銭と夜のレストランやパブで一割ほど。あとタクシー。その枕銭も現地ガイドさんによれば、置いていくのは日本人と中国人くらいだそうで。置くか置かないか迷った末、小心者のため、とりあえず毎日1人1£置きました。でも初日は「チップです」とメモを残さなかったために朝置いたチップが残ったまま……! こんなこと初めてで驚きました。


 明日は観光最終日。

 本命の大英博物館! そしてロンドン塔とセントポール大聖堂に行きます

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