幸運99%
:某のこの世界は、二種類の運を持って生まれてくる。それは、幸運と不幸である。しかし、そのことに気づいているのは、ごく少数の人間だ。だから、幸運を持っているやつを見つけたとしても、「あの子、運がいいよねー」ぐらいにしか思っていないのだ。だが、某は気づいてしまったのだ、この世界の重要な礎に!!!!!!!
そして、某の周りでは某以外は、誰も気づいてはいない。そして、幸運と不幸は入れ替えることができる。すなわち、自分の不幸をあいてに押し付けなおかつ自分は、相手の幸運を奪うことができる。これは、自分が気づかぬうちに起っているのだ。また、生まれてきた人類は生まれたときに他人より幸運を持つものもいれば、不幸を持って生まれてくるものがいる。幸運であれば、頭がよくなる素質、見目も麗しい素質、金持ちになれる素質など素晴らしき特典がある。 幸運は人事を尽くせば、増やすこともできる。そして、冒頭部分に述べたこの事実に気づいている少数の人間とは、この世界のトップを占めている者たちである。すなわち大企業や財閥、貴族、政治家など権力を持つ者たちである。このものたちはもちろん幸運を人より遥かに多く持っている。そして、彼らは、賢いので幸運を持つ者同士が集まるとより、大きな幸運に見舞われることに気づいたのであろう。幸運を人より多く持って生まれたものを選抜するために、進学制度を作ったのだ。小、中はすでに幸運を多く持つ者は、私立を受験し自分の幸運を確立し、そして、優秀な指導者のもと勉学に励み,自分の中の幸運を落とさぬよう、また、幸運を増やすために人事を尽くすのだ。受験に落ちたものやもともと幸運の少ないものは、公立の小、中で幸運のサバイバルが始まる。そして、公立、私立を含めた全員でもう一度受験を行い幸運のランクによって、偏差値の高い高校に入れるのだ。そして、次に大学受験になりまた、幸運の選抜が行われる。そして、人生最後の選抜により幸運が高いものから条件のいい企業へと就職が決定するのだ。
まあ、今まで述べたことをぬるっとまとめるとこの世界は、平等ではないといううことだ。この事実に気づいてしまったのは某の齢がまだ、満6歳をむかえたころであった。
現在某の齢は、16歳である。これから世間では、これからまだ若いから、これから色ンな可能性から花が開くという齢である。この事実に気づいた以上、某の運では、美少年や美少女とうふふ、あははなバラ色高校生活を送ることは必須であろう。なぜならば、生まれてきてから今までの幸運と不幸を診ると某の運は、100%ちゅうの99%が幸運で1%が不幸なのだ。もちろん生まれた時は、幸運に満ち溢れており、天使が生まれたと錯覚を起こすほどにとても愛らしく世界中から祝福の雨嵐受けて生まれてきて、末は博士か大臣かと思えるほどの知性を赤ん坊ながらに出していたのだ。だが、お人よしの性格のいい某は、自分の幸運と不幸を入れ替えてやってきていたのだ。そして、現在のような割合になった。まあ、この割合になったのはある事件で、幸運の大部分をなくしてしまったからである。ならば、他人からまた某の不幸と他人の幸運を入れ替えてしまえばいいと皆思うだろう。だが、お人よしの性格のいい某は、他人から幸運を奪うことはできぬ。ああ某は、こんな性格になってしまったことを悲劇に思う。しかし、某も馬鹿ではない、入れ替えれると気づいたころには、自分の生活を満たせる程度の幸運は必要だと思い、入れ替えは某の幸運が99%のところで大変、世界中の皆には、申しわけないが入れ替わり引退をしようと決意した。決意してから、地味にひっそりに生活し幸運が無駄に入れ替わらないよう光陰矢のごとく時間が過ぎ去るように願いながら、地味に過ごすために友達は少ない生活をもちろん私立で小、中と過ごした。そして、高校受験も無事に幸運により第一希望の難関高校に受かった(某の幸運は、99%である)。そして、入学式の日に事件は、起こった。
入学式に送れぬように丹念なる準備を早朝より行い、美味なる朝食を食べ、幸運に感謝しながら学校へと向かった。そして、入学式が始まった。校長や理事長などの長々とした挨拶も終わり、残すところ、新入生代表の挨拶のみとなったころには、疲れ果てて新入生代表の挨拶は聞く気が起きず、寝ようとしていると周りがざわめき始めたのでなんなのだと思いつつ顔を上げると美少年がいた。某と同等もしくはそれ以上に見目が麗しく、挨拶をしているのだからトップの成績で入学している。これは、幸運が100%以上あるに違いない。某よりも、幸運を持つ者に出くわしたことがなかったために驚嘆した。某より、見目麗しいまたは、成績がよいものしか出くわしたことがなかったので、両方を兼ね備えた上にこされたのは、初めてであった。入学式の後、一緒に、高校に受かった幼馴染と入学式の後に教室に残って2人になってからに伝えると「ああ、あの人まじかっこよかったきね。名前は、天ヶ崎 光だっけ? あんたが勉強で、負けるなんてめったにないしね、才色兼備やね。つか、あんたまだ自分が見目麗しいとか思ってんの?勉強に頭使いすぎて、脳と目をつなぐ神経どっかやられてるんじゃないの?てか、毒電波こっち飛ばすな。あんたの幸運思想は聞き飽きたわ。」相変わらず、福岡弁毒舌な幼馴染である。某を見目麗しいと思えないなんて、美的感覚が少しずれている。「あんた今失礼なこと考えたやろ」なぜわかったのだ。「某は、そんなこと考えてましぇん」舌噛んだ・・・・。「まあ、いいけどあんたの容姿は、いいところ上の下やきね。」「某は、特上である。まあ、その話は、おいといてやつと親しい関係に某はなろうと思う。」「はぁっ?!なんでって・・・ああ、また幸運思想か。」 さすが、幼馴染話が早くて助かる。「うん、明日話しかけるつもりである。びびっと来たのだよ、この人なら、某と幸運を高めあえると。もう、目が離せなっかたのである。」「(え?それってまあバカだから、気づかんのか)親衛隊があるらしいから気をつけりよ。あんた頭は、いいけどバカなんだから」「某、親衛隊なんて、マンガの世界だけだと思ったよ。ぶふっっっ、ちゅっ、中二病であるか。」幼馴染はあきれながら「(あんたの思想のほうが中二病やとおもうけど。)まあ、天ヶ崎君のせいじゃないき、本人の前では言うなよ。」「うん、わかった。」「じゃあ、帰ろうやー。」「OKである。」
二人は、気づいていなかった、天ヶ崎が聞いていたことに。