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喫茶店
話したのは初めてだというのに自分の口から愚痴がどんどん溢れるのに初老の男性は嫌な顔もせずに聞いてくれる。
「あ、すいません。こんな話してしまって…」
「いえいえ、お若い人の話も私にはいい刺激になりますからね。よかったらどうですか?降りる途中に喫茶店があるんですが」
「喫茶店…」
そんな喫茶店なんてあっただろうか。そもそも初老の男性に誘われる事自体が驚くことなんだが全然嫌な感じがしない。これが熟練した大人と若者の違いなのかもしれないそう思いつつ、二つ返事をして初老の男性の後を着いて行った。