キミの詩
きっと優し過ぎていたんだよね
だから忘れられなくて
いつもこっそり忍ばせている
耳の奥深く
落書きだらけで汚れたノートに
幼い文字で綴った
取り残される事も知らずに
思いつくままに
「心を失くした」なんて誰かが声潜め言うけど
知らないキミのその詩に 時間を止めてしまうんだ
いつか聴いた歌 大好きだった 何度も 何度も繰り返し聴いた
飽きることなんて考えなかった ささやかなシアワセだった
時間が経って流行が変わる度に隠すように包み込んだけれど
今もまだ残っているよ 耳の奥 しがみつくように
逞しい風に背中押されて
爪先を進めたけど
前向きになった“つもり”なだけ……
これが強さかな?
真っ直ぐな瞳で見つめた 宇宙に手を伸ばし掴んでみた
誰にも見せることのない 脆い 透明な詩
ずっと聴いていた 大好きだった 頑なな想いで抱きしめていた
いつか忘れてしまうということに無理に永遠を押しつけ……
懐かしさに襲われ気が付いたんだ
寂しさが不安を煽るのに どの歌を聴いてもすぐに立ち止まって空を見上げる
ありふれたものはたくさんある
でも 「これだ」って感じたものが 自分にとっては「セカイニ、タダ、ヒトツ」
いつか聴いた歌 大好きだった 何度も 何度も繰り返し聴いた
飽きることなんて考えなかった ささやかなシアワセだった
懐かしさに襲われ気が付いたんだ
寂しさが不安を煽るのに どの歌を聴いてもすぐに立ち止まって空を見上げる
ずっと聴いていた 大好きだった 何度も 何度も繰り返し聴いた
新しいものが常に溢れてる それでもただヒトツの声
足下に転がり 蹴られ 飛ばされて いつか失うことになっても
耳に留めておくよ きっと
キミがいた証明になるから――