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紫の灯  作者: 志水燈季
来店
4/57

4:雅な紫の面接

「【都築紫(つづきゆかり)】24歳。中卒」


 

 就職の面接でこんなにふくれっ面してる奴もいねえだろ、って感じぐらい、俺はしていた。――いや、してると思う。なにせ、自分の顔は見えない。ぜひ見たいぐらいだったが、目の前にあるのは鏡ではなく、自分の年齢の倍はあるか、その下か…ぐらいのオッサンの顔だった。



「……漢字は?」

「は?」


――何で、こんな事になってんだか…。


 入って1時間超えたか超えないかぐらいで、こんなことになるとは…。マイペースな美少女中学生に連れて来られ、飯を食った。金も無えのに……。美味かったが。そしたら、店員が現れた。(こっちも中々のマイペースだ!)――以上、前回までのあらすじ。

 

 その店員が「現在無職?」と、強気な態度――顔を近づけてきた――――な、もんだから、思わず頷いた。


――そしたら、

 

 「ここで、働くね?よし!」と、勝手に納得し、「(みやび)さーん」と呼び、顔を出したのがこの目の前のオッサン。俺を見るなり、――この話が聞こえていたらしく――


 「俺、荻田雅(おぎたみやび)。「(はぎ)」に、よく間違われる「荻」に、――気を付けて!――田んぼの「田」、で、「荻田」。平安時代みたいな名前の「雅」、一文字。で、「荻田雅」。ここの調理担当。というか、一応店長。――君は?何て呼べば良い?料理出来る?」

 と来た……。


――そりゃあ、無銭飲食で捕まってガタガタ、ガミガミ言われるより、働かされるほうが良いかもしれねえが……。――それにしたって!!




「だから、名前の漢字。どうやって書くの?――この街は初対面の人には絶対訊くよ?」


――そういえば、先刻(さっき)、2人とも、ついでにこのオッサンも、漢字の説明していたような……。


「…っていうか、名前聴いてそのリアクション!?」

「……何が?――いや、だって漢字聴いてない…」


 ――あくまでも、そこなんだ…。何か先刻から反応がおかしい……。


(みやこ)(きず)く、で、「つづき」。(むらさき)と書いて、「ゆかり」」


――こんなもんか?一応、あの2人の説明みたくしてみたが…。「荻田雅」は、下を向き、フッと笑った……。ように見える。――まあ、それはそうだよな。

 大体、この後返ってくる反応は想像つく…。 ――と、思った矢先…


「へー、良い名前!だねえ、親父!」

「――ん?あ…、ああ!そうだねえ。「都築紫」君か。美味しかった?ご飯。――というか、お帰り。(つかさ)

 

メイン4人の名前が出せてホッとしてます。長らく開いてしまいました。申し訳ない…。ここまで読んでいただけてありがとうございます。いつもより短いですが。

名前を気にしすぎていたからか、作品中も名前の関心で終わってます。あくまで、雅さんは2つの事しか興味ないみたいです。

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