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第30話 彷徨う巨人

アメリカではレンドリース法で潤っていた産軍複合体はヒトラー暗殺により早く終わってしまったヨーロッパ戦争の代わりを求め、政府に圧力をかけ、日英露同盟への警戒もあり、両洋艦隊を発注

・モンタナ級64000t戦艦24隻

・ヨークタウン改級21000t空母8隻

・ボルチモア級14500t重巡洋艦40隻

・ギアリング級2450t駆逐艦300隻


合わせてマンハッタン計画に巨額の金をつぎ込む


《ニューヨーク・ヘラルド》

「勝利の鐘と共に鳴ったのは、造船所の警報ベルだった。」


《帝国通信社・論説》

「アメリカは自由を守るために戦ったのではない。自由市場を守るために、戦争を延命させたのだ。」


浸透していた際に作っていた情報網やユダヤコミュニティによりマンハッタン計画の情報を得た日本も英国科学者とともに開発プロジェクトを立ち上げる


1945年

アメリカの無理に買い戻しを行った歪な経済はヒトラー暗殺により想定より早くに終わってしまったヨーロッパ大戦による戦争特需の終焉やソビエト共和国消滅によるレンドリース料金(300億ドル)のデフォルト、産軍複合体による圧力による軍事費増額費、マンハッタン計画の費用が重なり経済大崩壊

1929年時に比べて日本から無理な買い戻しにより金準備が枯渇し、被害はより深刻


《ワシントン・ポスト》

「我々は戦わずして負けたのだ。戦艦モンタナの巨砲は、空腹の子供にパン一つ与えることはできない。

自由の女神は今、借金の証書を握りしめて泣いている。」


《シカゴ・トリビューン》

「ルーズベルトは『恐怖そのもの以外に恐れるものはない』と言った。だが、我々は今、もっと恐ろしいものを見ている。『無価値なドル』だ。」


《大蔵省(日本) 内部報告書》

「米国の崩壊は、国家経営における『見えざる手』を『軍事の鉄拳』で歪めた報いである。彼らは金を失い、信用を失い、そして未来を失った。我々は対岸の火事として、この教訓を深く心に刻むべし。」


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