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第19話 骨の髄まで

1932年

アメリカの株が底をついた事を受け、表向きはアメリカ経済の救済を、裏ではアメリカの技術移転、弱体化を狙い、基盤産業、先進産業を対アメリカ戦略として統合社会保障ファンドの規模(約2兆円)が一時的に縮小する事も覚悟で1000億ドルを投入し、徹底的に骨の髄まで買い漁る

これは当時のアメリカのGDPに匹敵する額だ


《ニューヨーク・タイムズ》

「ウォール街は陥落した。星条旗の下で働く労働者の給料が、東洋のファンドから支払われている。」


日本の統合社会保障ファンドによる1000億ドルの投資が市場を押し上げ、ニューヨーク株式市場は半年で大恐慌前の水準を回復


《ニューヨーク・タイムズ》

「奇跡か、それとも侵略か。東洋の金が我々の市場を救い、同時に支配し始めている。ウォール街は立ち直った。だが、その床下には日の丸の影がある。」


政府・企業・メディアは一斉に日本を「救世主」と称えるが、根底にある白人至上主義や人種差別的優越感は、この「アジア人による救済」という現実によって深く傷つけられ、強烈な鬱憤として社会に蓄積される


《ニューヨーク・タイムズ》

「黄昏の東方から黄金が流れ込み、我々の文明を救った。だが、我々は救われることを望んだのか?それとも、誇りを売ったのか?」


《ワシントン・ポスト》

「アメリカはアジアの慈善事業で延命している。自由の国は、他国のファンドに救われた時点で自由ではない。」


《フランクリン・ルーズベルト大統領》

「日本の黄金は、我々を救った。だが、それは我々の魂を質入れに出したようなものだ。自由の国が、借り物の繁栄に酔ってはならない。」


“Made in Japan, Paid by Japan”


《上院議員ジョセフ・マクスウェル》

「今、星条旗の下で動く工場の多くは“Paid by Japan”の看板を掲げている。我々の主権は株券の裏面に消えた。」


投下れた金額が膨大(1000億ドル)すぎ、対抗策を取ろうにもすぐに破綻してしまうことが目に見えており、甘んじて受け入れることしかない状態が屈辱感や、乗っ取られた企業での労働意欲の喪失、そして国家の方向性に対する不安から、労働生産性が低下


《JPモルガン財団関係者》

「資本の流れを制御されることほど、痛烈な屈辱はない。我々の力は金だけでなく、誇りで測られるのだ。」


《ゼネラルモーターズ幹部》

「働けど働けど、東洋のファンドのために働いている気分だ……。社員の士気が下がるのも当然だろう。」


社会的な不安と屈辱感が、国民の間に深刻な精神的ストレスをもたらし、多くの人々が現実逃避としてアルコールや麻薬中毒に陥り、社会の退廃が進行

人種差別も過激化していく


《上院議員マーサー・グリフィス》

「東洋の資本が我々の生活を支配する現実を、多くの国民が受け入れられない。暴力、酒、麻薬、全ては絶望の裏返しだ。」


《ニューヨーク・ヘラルド》

「街角の顔に笑顔はなく、酒瓶が人々の慰めとなる。経済の奇跡が生んだのは、失われた誇りと絶望である。」


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