表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

俺だから、俺なのに、俺だって

作者: ズズキ
掲載日:2025/11/03

初めて投稿します。

久しぶりに書く小説なので、ちょっと練習という意味で短編書きました。

ごゆるりとお読みください。

 風が冷たくて、肌寒いかと思っていたら、日差しのもとへ出ると暖かいを通り越して暑い。

 通りを歩く人々を見ると、恋人、夫婦、友達同士、親子、それぞれの笑顔が眩しい。

 俺だって愛すべき妻はいる。なのにどうして、こんなにも痛いのか。

 空を見上げれば快晴で、雲一つない青空が清々しい程に憎たらしい。

 こんなにもネガティブに考えてしまう俺なのに仲間もいる。なのになんで孤独なのだろう。

 一歩間違えれば自死を選んでしまいそうになるほど、今日の空は美しくて憎たらしい。

 愛されている実感があれば、他に何がなくとも生きていけると思っている。

 愛されている実感なんて、じゃあ、どういうものかと聞かれても分からないのだけれど……。

 それでも尚、それを求めてしまうのは、きっと俺のエゴなのだ。

 今ある幸せに気が付こうともせず、隣の家の芝生ばかりを気にしていて、妬んでいるだけなのだ。

 誰かが誰かに愛されている姿を見ること、ただ単純に妬ましかっただけなのだ。

 自分が感じることのできていない実感を、誰かが感じられていると言うことが、たまらなく羨ましかっただけなのだ。

 実際、この考えが正しいかどうかは分からない。分かったところで何も変わらないし、きっと変えられず、結局また悩むことは明白だ。

 しかし、今日の空を見ていると、そんなことはどうでも良いと思ってしまう。不思議なものだ。

 好きな人へ想いが届かなかった日、愛すべき人からの愛が見えなくなった日、仲間からの信頼さえ分からなくなった日、どれもが過去だ。

過ぎ去った「過去」を後悔し、未だ来ていない「未来」を憂う。本当に大切なのは今在る日の「今日」だろう。

 初冬の澄んだ空気に包まれ、真っ青な空を見ていると、ネガティブな俺なのに前向きになってくる。

 なんだかんだ悩みすぎる俺だから、悩むくらいなら一歩進んでみろと言いたくもなる。

 俺だって生きている。生きていける。

 それでいいか。と思えたところで家路につくとしよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ