5 復讐1人目
私の「捕獲」に来た180センチ細マッチョのダム君と対戦している。
奴の目的は私を捕まえることなので殺されない、と思い剣で向かってみた。
「うぐ、かはっ」
もろに腹を蹴られ、うつ伏せに倒れた。
対人戦に慣れてるな。当たり前か。
「いきなり2人もアヤメに倒されたが、虫の毒でも集めてたか・・おっと、危ない」
不意打ちの手からスライム酸は、タイムラグがあり軽々と避けられた。
「もう少し痛め付けて、小道具を取り上げるか」
「そうはさせない」
ダム君は「トカゲ再生」を使い普通に立ち上がり、剣を構えた私に少し驚いていた。
「やあっ」
素人剣術で右横からホームランスイングをする私。
あきれた表情のダム君に奥の手を見せてやった。
「口からスライム酸」
「なっ、口が伸びた?」
じゅっ、じゅっ、しゅばば。
細く伸ばした口から強力な酸を飛ばした。
顔はかばったが、ダム君は両腕、足、胸にスライム酸を浴びた。
「ぎゃああああ!」
「形勢逆転ね」
「ぐああ。お前何をした。さっきの口は何だったんだ」
答えず、ダム君の両手両足にスライム酸をかけまくった。
「お前は無惨に殺してやる」
「い、嫌だ。許してくれ」
「手足も潰したし、私の仕返しはおしまい」
「た、助けてくれるのか」
「ここからは、ラッキースライムの分よ」
「嘘だろ。死んじまう」
自分が私に何をしようとしたか忘れているようだ。犯罪者の脳天気な思考は理解したくない。
ばきっ、ばきっ、ばきっ。
煙を上げる手を踏んだ。
怒りがなおさら沸いてきた。
思っていた以上に、こいつらの顔をみたら腹が立ってきた。スライム酸をかけ、膝を踏みつけた。スライム酸をかけ、アバラを剣で叩いた。スライム酸をかけ、指を全部斬った。
「最後は顔・・。死んだか」
財布だけ抜き取って、細マッチョ君の遺体は放置。どうせ、服もスライム酸でボロボロだ。
残りのごろつき2人も息が絶えた。大変だけど、服を脱がせてパンツ1枚で放置。剣やナイフはみんないただいた。
「素の私はレベルアップしているようでも弱い。鍛えるよりも、スキル集め重視かな」
森に入ることにした。
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