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『神ノ技能 魔方陣転写』をもらいました。能力も見た目も人外ですかね  作者: とみっしぇる


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49/65

49 虐殺の始まり

ローズは何とか、命の危機を脱した。


避難させるため「カプセルホテル」を唱えると、私が9000MPの追加料金を払うことで、「カプセルホテルレベル2」に一緒に入る権利をもらえた。


彼女は足と背中以外にもダメージを負って、本当にギリギリだった。


「ローズちゃん、もう安心だからね。しばらく寝ていて。右足も必ず治すから」


「カプセルホテル」に私だけ外出可能かと念じると「可」の返答。同伴者のローズは私が再び入って一緒に出るか、24時間経過のMP料金切れで強制排出される仕組みだ。


ローズの足はスライムヒールで血止めだけはしたが、ズタズタだった。


治してあげたいが、ついさっき、重症の体を強引に治したばかり。無理に足の治療をしても、心臓に大きな負担がかかってしまう。さすがのローズちゃんでも危険だろう。


こんなにされてしまうなんて。



怒りを通り越した感情が沸いてきた。スキルをくれた獰猛な補食者達が言う。「この屋敷にいる人間と、それに連なる者を皆殺しにしろ」と。


カプセルホテル内から確認すると、私とローズが消えた場所で兵士達が騒いでいる。


このまま出よう。


囲まれても構わない。


どうせ、こいつらを生かして帰す気はない。



私は消えた場所に再び現れた。


いきなり密集する兵士の真ん中に現れた私は、ヘラクレスガードだけ発動していた。


目の前の兵士を見た瞬間にビックアゴーを飛び出させ、そいつの頭を両断した。


パニックになる兵士にポイズンニードルを打ち込んだ。


「魔力ソナー」で探すと、使用人の出入り口があり、そこに人が何人もいた。近付いたが、メイドやコックなどの非戦闘員だった。


私の中の捕食者が殺害命令を出したが、そいつら15人だけは外に逃がし、裏口も封鎖した。


武装した人間は、子爵の警護を命じられたのか、邸内に駆け込んでいった。


ローズと戦って、まだ息があった奴らには止めを刺した。


ローズの捕獲要員、ダンガル商会関係の人間までいるせいか、子爵邸の敷地の中には、まだ武装した人間が30人くらいいた。


邸外の作業小屋などにも人の反応はあった。そこに武装した人間はいなかったから、放っておいた。


そいつらも殺したいが、ローズが喜ばない気がした。


地下室に2人、さらわれた女と思われる反応もあったが、しばらく我慢してもらう。


邸内に入り、入り口を封鎖した。

そのタイミングで護衛3人を連れた女が走ってきた。


「そこをどけ、女。子爵婦人のために道を空けよ!」


「婦人。くそ子爵にくっついてるビッチが。自分だけ逃げるの?」


「この狼藉者。この女を斬ってしまいなさい!」


「はいっ」


護衛3人に1本ずつエレキガンをプレゼントして、倒れた頭にポイズンニードルを撃ち込んだ。


べちゃっ。血が婦人の顔にかかった。


「ひ、ひいいぃ。た、たすけて」

「あなたも評判が悪かったわ。ローズちゃんも足をけがしたから、足を取ってあげる。声を出さず耐えたら許すわ」


婦人の足をつかみ、ひざ裏にローズの背中から抜いたナイフで切れ目を入れ、片方ずつねじ切った。


「がぎゃああ、ぎいああ!」

ぶちぶちぶちいい!


婦人の絶叫でホールに兵士が集まった。


ポイズンニードルのいい的になった。



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