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『神ノ技能 魔方陣転写』をもらいました。能力も見た目も人外ですかね  作者: とみっしぇる


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47/65

47 遊んでる場合じゃなかった

復讐対象6人のうち、4人目を追い詰めた。


「ザハン、プライドを傷つけて悪いけど、昼間に戦ったとき、あなたの剣は私にダメージを与えてなかったわ」


「何?」


「ちょっと都合があって、あそこで死んだふりをしたの」


「なんでそんなことを」


「今日、鬼の牙全員と、ヤリステを殺すことにしたの。だから、アリバイ作りみたいなもの?」


「今度こそ、斬ってやる」


間を詰めてきた。


「スズメバチ版ポイズンニードル。右太もも狙いで」


バシュッ。ザク。


「ぐわああああ!」


「昼間に手加減してても倒せなかったのに、この状態の私を倒すのは無理。だけどチャンスはあげる。ヤリステはどこ?」


「ぐうう、執務室じゃねえか」


嘘を言ったから、足先にスライム酸をかけた。


「魔力ソナーで探知したけど、執務室から誰の反応もなかった。ヤリステも父親の商会長もいないでしょ」


「そ、そこまで分かるのか。どこにいるか教えるから、見逃してくれねえか」


「話によるわね」


「商会長もヤリステも、リーダーも、領主のサハミ子爵邸だ。午前中に捕まえた女を子爵に献上しに行ってる」


「ちっ、まだそんなことをしてるのね。当局に目をつけられてるくせに」


このあと、子爵邸に乗り込んで、助けるか。低級冒険者で昔の顔見知りだったりしたら、なおさら助けたい。


「その子の名前は?」




「ロ、ローズ」


心臓が大きく鳴った。


私と別れたあと、ローズはマイリを通るとは言っていた。彼女本人とは限らない。


「こた、え、ろ。どんな、女、だった」


「皮の水着にボサボサの頭。だけど顔はエルフみたいな美人で、身長は170センチくらいあった」


私の唯一の友達のローズちゃんだ。あの戦闘力なら、こいつらでも軽く蹴散らせる。なんでだ。


「どうして、彼女を捕まえられたの?」

「し、知り合いか?へへっ、俺を見逃すと約束するならな・・」


「うる、さい。今、お前を殺して助けに行けばいいだけだ」


傷口の上からニードルを刺した。


「ぎゃああ!林の中の街道だ。そこでオーガキングが出て、ヤリステさんの馬車が襲われたんだ。護衛に鬼の牙のリーダーもいたが、かなわなかった。そのとき通りかかったローズって女が助けに入った」


「戦いはどうなった?」


「俺はいなかったけど、ローズが勝ったそうだ。だけど、相手はS級の魔物。ローズもかなりのダメージを受けていた。右足が折れていたそうだ」


「そこを襲って捕まえたのね。ローズに助けられておきながら・・」


「ふ、負傷した右足の腱を斬った。不意打ちで後ろから襲ったそうだ」


頭に血が昇って、破裂しそうだった。


「喋っただろ。か、解放してくれ」


無意識だった。


「死ね」


「エレキガン」の触手6本を全部発動させてザハンの胸に当てた。


パンッ。弾けとんだ。


拘束した2人も同じように処刑した。


この街に住んでいたから、サハミ子爵邸の位置は知っている。


倉庫を出ると、10人くらいの男が立ちふさがっていた。


「どけ」


戦闘員なのか、ただの従業員なのか、確認することもなく、エレキガンでなぎ倒して、大通りに出た。


子爵邸まで4キロ。


「1粒300メートル」を連続で使って、あっという間に子爵邸にたどり着いた。


だが、後悔することとなる。


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