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1.今世スタート!


昔、ある偉人がこうすゝめた。

「全ての人間は生まれながらにして平等であるって言うらしいじゃないですか。それホント?なんか違くないですか?……」


そして、ある世界の早とちりな神が、間違ったすゝめられ方をしてしまった。

「全ての人間は生まれながらにして平等である。」

とーー。


彼の作った世界では、前世と今世で人生の良し悪しが帳尻合わせになるように定められており、人々にとってこれは周知の事実となっていた。


多くの人間は、マイナスな出来事も全て含めていい人生であると割り切り、それぞれの時を楽しんでいるのだが……


稀に、1つの人生の為に前世を完膚なきまでに犠牲にする変わり者も存在したーー。



    †



「以上でロディ様の前世診断が終了致しました。充実した今世をお楽しみ下さい」


遂に俺の全盛期が始まるーー。


彼も前世を犠牲にしたうちの一人。献身的にボランティアに参加し、彼女が0であることは勿論(?)のことだが、彼の一番のアピールポイントは、自分の臓器を苦しめてはいけないと、溢れんばかりの欲望を抑え込み、お菓子、酒、タバコなどの嗜好品を一切口にせず、消費期限ギリギリ(なんならちょっとアウトだし、臓器苦しめてる気が、、)の食材だけを食べて食品ロスを減らすという善行であり苦行を行ったこと。これらを経て今世を迎えた。 

今世の彼の理想は永遠のモテ期と底を尽きない財産ーー。


転生時には、転生管理局と呼ばれる役所の職員によって前世の人生を審査され、それによって今世のステータスやスキルが与えられる。ステータスやスキルの情報は封筒の中に入れられて手渡しと、情報社会にしてはやや古風ではある。しかしながら、次の一生の命運の掛かる大事な情報であるから、このままいいという声も多く、意外と好評である。


ロディは未だ封筒を開けてはいないが、既に勝利を確信していた。前回の前世審査では

「不幸たっぷりの素敵な人生を味わい下さい(笑)」

と、初手から詰んでいることが確定した言葉をかけられ、

スキルは

"蚊に刺された時の痒みが人の10倍"

という、誰が得するか分からないものだった。

しかし、今回はどうだろう。

誰もが羨むであろう"充実した今世(前回も"素敵"とか入ってたけど、全てを帳消しにする"不幸"が入ってたからね)"というキーワードと、忌々しい(笑)も今回は無いーー。


彼ははち切れんほどの興奮をなんとか抑え込み、ゆっくりと封筒を開けることを決意した。

ステータスは高ければ高い方がいいのは勿論のことだが、

やはり重要なのはスキル。これが人生を大きく左右する。

理想としては、最高ランクとも言われる

"聖剣使い"

であるが、流石にそこまで高望みはしていない

(というか、そこまでの苦行は積んでない)

ただし、前世の苦行がかなり厳しいものであったのは事実であり、ある程度ランクの高いスキルは手に入るはずだろう。


さてーー。




1.基本ステータス

※100段階評価。平均は50。

※括弧内は前世比

記憶能力 48/100 (11⬇︎)

運動能力 53/100 (15⬆︎)

容姿能力 58/100 (8⬆︎)

健康能力 100/100 (46⬆︎)


2.スキル

※ランクについては、転生管理局にお問い合わせ下さい。

"全てを飲み込む胃"



悪くはない、確かに前回よりは悪くはないよ?


でも……


「いや、、、、え(笑?)」


初めまして!二たろと申します。

初めての作品で、このまま続けていくかはまだ決めてませんが、出来るだけ自分の挑戦心が残っているうちは続けてみようと思っています!

読者の方々がこの作品を見てどう思っているのかも非常に今後の参考になるので、感想やアドバイスを頂けると嬉しいです!

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